都立文化施設の休館延長…国立美術館・博物館も休業継続

 東京都は2021年5月10日、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言延長にともなう都の緊急事態措置として5月31日まで、都立文化施設の休館等および文化事業の中止等を発表した。5月12日から再開予定だった都内にある国立の美術館や博物館等も休館を延長する。

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都立文化施設の状況
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  • 文化事業の中止・休止(東京都・東京都歴史文化財団のおもな主催事業)
 東京都は2021年5月10日、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言延長にともなう都の緊急事態措置として5月31日まで、都立文化施設の休館等および文化事業の中止等を発表した。5月12日から再開予定だった都内にある国立の美術館や博物館等も休館を延長する。

 東京都は、緊急事態宣言中の人流の抑制を最優先に不要不急の外出・移動の自粛等を要請。事業者に対しては、施設の使用停止や使用制限、催物の開催制限等を要請している。今回、緊急事態宣言の延長にともない、5月12日から5月31日までの間も引き続き、都立文化施設の休館・休園、開催を予定していた文化事業の休止・中止を決めた。

 休館・休園する都立文化施設は、東京都庭園美術館、東京都江戸東京博物館、江戸東京たてもの園、東京都写真美術館、東京都現代美術館、トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京都渋谷公園通りギャラリー、東京都美術館の8施設。東京文化会館は5月12日から開館、東京芸術劇場は5月15日から営業再開する。

 文化事業は、東京都、東京都歴史文化財団のおもな主催事業について休止・中止する。たとえば、東京都江戸東京博物館では、5月12日から5月31日まで特別展「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」を休止。東京都美術館では、5月12日から5月31日まで「イサム・ノグチ 発見の道」を休止する。詳細は東京都のWebサイトから確認できる。

 緊急事態宣言の延長にともなう文化施設の対応については、文部科学省の萩生田光一大臣も5月11日の会見で言及。国立の美術館と博物館が5月12日から再開する方針である一方、東京都が引き続き文化施設に休館を要請したことについて、政府と東京都で対応を協議したい考えを示した。

 5月12日から再開予定だった国立科学博物館や東京国立近代美術館等はその後、東京都の要請を受け、文化庁の方針を変更。臨時休館の延長を決めている。
《奥山直美》

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