【大学受験2022】Y-SAPIXに聞く「東大・京大・国公立大医学部」現役合格への道筋

 Y-SAPIX東大館室長で英語を担当されている飯田達朗先生に、東大・京大・国公立大医学部の現役合格に向けて、高校3年生の夏の勉強法とY-SAPIXが夏からはじめる3つの講座について聞いた。

教育・受験 高校生
Y-SAPIX東大館室長 飯田達朗先生
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 最難関大学への現役合格を目指すためには、高校3年生の夏休みをいかに過ごすかが重要だ。Y-SAPIX東大館室長で英語を担当している飯田達朗先生に、東大・京大・国公立大医学部の現役合格に向けて、高3生の夏の学習などについて話を聞いた。

カギは自己分析と弱点克服



--東大・京大・国公立大医学部に現役合格するためには、今から夏休みを通じてどのような点に注目して勉強をするのが良いでしょうか。

 最難関大学を目指す生徒は、もともとしっかりとした基礎学力をもっていますので、この時期にかなり高度な問題にチャレンジする場合もあります。ただ、この時期に本当に大切なことは、いたずらに難しい問題に手をつけるのではなく、基礎学力が固まっているかどうかを点検することです。問題をどんどん解くことは、「やっている雰囲気」に陥りがちで、実は本番に必要な学力を獲得できていない場合があります。まずはしっかりと自分の今の立ち位置や学力を見つめてほしいですね。

 自分の立ち位置を把握するのに一番有効なツールはマーク式の模擬試験です。最近実施された模試の結果が出てきて、私のところにも生徒が相談に来ます。模試の点数が悪いからといって、その生徒が不真面目で勉強してこなかったとは限りません。周りの教師や本人自身も頑張ってきた感触があるという受験生がほとんどのはずです。だからこそ、現時点での実力をしっかりと把握することが大切です。

 昨年までのセンター試験が今年から大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に代わりました。問題のレベル自体はそこまで難しくなってはいないものの、処理する情報量が増えています。たとえば、英語のリーディングの試験時間は80分ですが、時間配分が狂えば後半の読みの精度が下がってしまい、10点~15点を簡単に落としてしまいます。これから先に実施されるマーク式の模擬試験では、まず時間配分をあらかじめ考え、試験中も大問ごとに通過タイムを記録すると良いでしょう。6月から7月にかけては、模試が終わればすぐに自己採点と分析をし、「この分野のスコアはこうすれば伸びる」「この問に時間をかけすぎたな」と考えながら地道に勉強に取り組んでほしいと思います。

Y-SAPIX東大館室長 飯田達朗先生
Y-SAPIX東大館室長 飯田達朗先生

高3生に必要な夏の勉強



--夏の勉強についてアドバイスをお願いします。

 今から新たに共通テスト向けの問題集や講座に手を付けるとなると、肝心な東大・京大・国公立大医学部の二次試験のための時間が取れなくなってしまいます。大事なのは、先にも述べましたが自分の立ち位置を知り、苦手な部分を潰していくこと。今やっているものを2周、3周と徹底的に繰り返すようなサイクルで勉強を進めることです。

 今、塾や予備校に通っているならば、そこで扱っている教材をしっかりとやりこみましょう。すべての科目のすべての教材を同じ熱量で復習することは時間的に難しいでしょう。1冊の問題集の中でも、掘り下げの必要なパートを見極めなければなりません。自分で判断するのが難しい場合は、先生や周りの先輩に聞いたほうが早いです。この問題に取り組むべきと言われたら、なぜその問題の背景を深く知る必要があるのか、自分で気付くこともできるかもしれません。わからなければ、なぜその問題に時間をかけて取り組むべきかを尋ねてみるのも良いですね。

--記述問題の得点が伸び悩んでいる受験生にアドバイスをお願いします。

 記述問題では、因果関係を説明するのが苦手な生徒もいます。いたずらに取り組むのではなく問題数を絞って自分の答えを書いてみましょう。添削指導してくれる先生が身近にいない場合は、解答例を利用してください。自分の答えを書いた後で解説を見ずに解答例を見る。自分が書いた答案と解答例のどこが違うのか、なぜこうした言葉遣いをするのか、どこを本文中から引用したのかをもう一度考えて本文を読み直す。自分の答えと模範解答のギャップを分析した後で解答解説を見るようにするのです。

 それでも違和感が残るのであれば、ぜひ学校や塾の先生に聞いてほしい。この6、7月から夏休みの間に、回数は少なくても良いので頭を使った濃い勉強を確実に経験しておきましょう。また東大は解答用紙の形式が独特で、記述欄のスペースがとても狭い。例えば国語は解答用紙のサイズが約ボールペン1本分の長さで、およそ2行60字でまとめなければなりません。端的にいかに読みやすくまとめるかを意識して、しっかりと取り組んでほしいです。

Y-SAPIXについて

--飯田先生が担当する英語について、共通テストとセンター試験の違いや勉強法などを教えてください。

 センター試験の英語はリーディング200点・リスニング50点の250点満点でしたが、共通テストではリーディング100点・リスニングが100点の200点満点です。これを100点・100点(1:1)のまま利用する大学がある一方、センター試験時代のような4:1(リーディング4:リスニング1)、あるいは3:1に換算するケースもあり、配点比率はさまざまですが、全体的な傾向ではリスニングのウェイトが高くなりました。

 問題を実際に見ると、センター試験にあった文法的な問題が表面上は姿を消しましたが、文法が重要である点はまったく変わっていません。リーディングで文法が重要なのはもちろんですが、リスニングでもmust have sent itという文法表現が登場しました。この表現を音声で聞いて、「送ったにちがいない」という意味を理解できるでしょうか。これからの入試では表現の意味を知識として知っているだけでは不十分で、表現を聞き瞬時に意味を理解することが求められます。したがって英単語を覚えるときには必ず音声をセットにするなど、リーディングとリスニングを同時に学ぶ効率的な学習法を確立しましょう。

 東大や京大、医学部を目指す生徒であれば共通テストで9割以上の得点が必要ですが、その水準に達した生徒は2次試験の対策に注力しましょう。2次で差がつきやすい記述問題で差をつける側にまわるためには、添削が効果的です。例えば「全員がいつも遅刻するわけではない」をEveryone isn’t always late.と英訳するような致命的な間違いは、間違いを指摘され、なぜ間違いかを理解することで確実に避けられます。添削を手厚く行ってくれる模試や授業を選び、問題を一つ解くごとに得点が上がる夏にしましょう。

過去問を解いて敵を知れ



--各大学の過去問を解く意味や活用方法を教えてください。

 過去問を解く意味は「敵を知る」こと。どういう問題を何分で解く必要があり、配点や難易度はどうかといった点や、今の自分がやっている勉強と東大や京大、医学部が求める学力レベルとのギャップを知り、あと何段階ステップアップをする必要があるのか、感覚的に知ることに意味があります。

 知識のインプットが不十分な人は、過去問を教科書を見ながら解くので良いと思います。文系でいえば、東大、京大を問わず地歴で論述問題が出題されますが、そのためには教科書や資料集を道具として組み合わせて論述を書く訓練を積む必要があります。限られた時間の中で力を付けるために、勉強を進める過程でいかに論述のトレーニングを絡めていくかが重要です。私たちY-SAPIXでは、すでにこの6~7月の授業でも論述の練習に毎週取り組んでいます。知識のインプットと並行しながらアウトプットの練習をしないと、現役では試験までに間に合わないと思います。

 また数学や英語、国語といった他の科目も勉強する中で、日本史や世界史、地理の論述までやろうとすると効率が求められます。塾や学校で論述を丁寧に見てくれる先生がいるのなら、頼れるものは頼ってほしい。私たちが夏からはじめる「土曜錬成特訓」(後述)など、塾や予備校を上手に使って欲しいと思います。

 東大は解答用紙に特徴がありますので、まだ見たことのない人は早めに目にしたほうが良いでしょう。解答用紙にスペースの制約がある場合は、途中式に何を書くかがポイントとなってきます。過去問は本番の解答用紙で解いてほしいですね。

 医学部を目指す場合は、受験する大学によって模擬試験の偏差値と入試問題の難易度が一致しないケースがあります。受験で全国どこにでも飛び回る覚悟があるなら、まず自分に合うと思われる試験スタイルの大学の中から志望校の候補を絞り込むこと。ゴールを先に決めるのが効率的です。ゴールから逆算することが受験を制します。私たちY-SAPIXが運営するWebサイト「医学部研究室」では、各大学で課される理科や数学の問題の難易度や分量をA~Dの4段階で評価していますので、志望校の絞り込みにぜひ参考にしてみてください。

医学部研究室

対話を重視したY-SAPIXの講座



--Y-SAPIXでこの夏からはじまる3講座の特徴を教えてください。

Y-SAPIX
Y-SAPIX

 まず「SS(サンデーサピックス)特訓」は、中学受験のサピックス小学部から連なる伝統の講座です。本番レベルの問題を解き、それを担当講師が添削・採点をします。私たちは対話型授業をとても大切にしていて、授業中のやり取りだけでなく、添削も重要なコミュニケーションであると考えています。どうしてこの生徒はこう書いたのか、この答案を完成させるときに何を考えていたかを想像しながら添削していきます。対話重視のSS特訓は、東大および国公立医学部受験の得点力向上に直結する授業です。双方向オンライン授業「iClass(アイクラス)」で全国から受講が可能です。

 次に「土曜錬成特訓」。これは今まさに部活を頑張っている、もしくは部活を引退して勉強をはじめている、理系科目の演習量に不安があるという生徒向けに、土曜日1科目90分に重要なエッセンスを詰め込んだ授業です。理科は物理・化学・生物、数学は特に遅れが懸念される数学IIIに絞りました。本当に必要なものが身に付いているかを、一方的に教えるのではなく、授業中のやり取りや表情から確認して授業を行います。こちらも双方向オンライン授業「iClass」で全国から受講が可能です。オンラインの場合はライバルの表情も見ることができるので、同じ空間を共有し、良い刺激をもってみんなで磨いていこうという講座です。

 「共通テスト速習」は、地理と倫政(倫理・政治経済)の2つの講座を用意。こちらは8月30日の週から共通テストがはじまる直前までの1月第1週目まで続きます。地理や倫政の得点が8割に届いていない、半分程度でも問題ありません。むしろそうした方に飛び込んできてほしい。共通テストに向けた問題演習を同時並行でこなしていきます

 得点を短期間で伸ばす3講座は、他塾や予備校でも同様のものがありますが、多くが映像授業で各自ブースやタブレットで受講する形式です。私たちの講座では、受講している生徒の表情や質問に対する反応などの「対話」からペースをつかんでいきます。得点の向上には、この「対話」が絶対に欠かせないものというのが、私たちY-SAPIXの信念です。

 Y-SAPIXは2016年の秋から双方向オンライン授業「iClass」を開始し、全国の生徒に学びを届けてきました。自然災害などにより、学習が継続できなくなった生徒がいる中で、この「iClass」でコツコツと夢に向かって努力を続けている仲間がいます。また保護者の海外転勤などの場合でも、授業や勉強が継続できる強力なツールです。対面でもオンラインでも対話を重視する授業を通じて、意識的にどう声かけをすれば良いかを研究し、経験を確実に積んできました。だからこそ安心できて、かつ成績をきっちりと伸ばす授業を、自信をもって提供できると考えています。他塾や学校で勉強を続けている中でも、Y-SAPIXが提供する3つの講座を、最後の一手、プラスワンの選択肢としていただきたいと思います。

卒業生からのコメント



 今回、Y-SAPIXの卒業生で、現在、慶應義塾大学薬学部薬学科1年生のM.Fさんにもコメントをもらうことができた。なお、M.FさんのY-SAPIXでの受講科目は、数学と化学だったという。

--Y-SAPIX在籍中で印象に残っている出来事はありますか。

 授業の中で即座に理解するのが苦手な私は、復習を重視しながら勉強を進めていました。アチーブメントテスト(授業内容の定着度を測るための確認テスト)で良い結果が出たときに復習頑張ってるねと言ってもらえて嬉しかったのを良く覚えています。

--Y-SAPIXの授業を受けてよかったと思えた点はどんなところでしょうか。

 先生方は、何事もじっくり時間をかけ過ぎるという私の傾向を把握してくれていて、それにあわせたアドバイスや指導をしてくれました。授業でも生徒の理解を確認しながら授業を進めてくれていました。学校とY-SAPIXで学習内容が前後することがありますが、繰り返しの勉強で理解が深まり、知識の穴が埋まっていきました。

--ありがとうございました。

 飯田先生のお話からは、夏は最難関大学への現役合格に向けて自分を俯瞰して自己調整できることがとても重要であることを感じた。卒業生からのコメントにもあったが、これからの時期は繰り返し学び、知識の穴を埋めることが最重要となる。そのためにも、対話を重視しているY-SAPIXの3講座は、大学入学後の学びにも役立つのではないかと感じる。これからの時期、高校3年生にはぜひ充実した時間を過ごしてほしい。

3つの講座の詳細についてはこちら
《佐久間武》

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