10年連続No.1電子辞書シャープ「Brain」高満足度の理由は小中高大まで使える「学習ツール」

 中高生の保護者を対象とした顧客満足度調査によって実施された「イード・アワード2021 電子辞書」で、シャープ「Brain(ブレーン)」が10年連続の最優秀賞を受賞。その支持される理由やユーザー層ごとの使い方のアドバイス、今後の展望などについて聞いた。

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10年連続顧客満足度No.1のシャープ電子辞書「Brain」の開発メンバー
  • 10年連続顧客満足度No.1のシャープ電子辞書「Brain」の開発メンバー
  • シャープ「Brain」が10年連続の最優秀賞獲得
  • シャープ「Brain」
  • タイピングを身につける「キーボードトレーニング」
  • 発音採点機能を活用したスピーキングの練習ができる「ATR CALL 5000」
  • (c)2021NHK/「リスニング・リピーティング・シャドーイング」の3ステップで耳を鍛えることができる「ステップリスニング機能」
  • 調べた言葉が自動で登録される「自動単語帳」
  • 3色のシートで効率よく暗記でき、英単語の発音も確認できる
 中高生の保護者を対象とした顧客満足度調査によって決定した「イード・アワード2021 電子辞書」で、シャープ「Brain(ブレーン)」が10年連続の最優秀賞を受賞。また同時に「操作性」「検索機能」「画面の見やすさ」「閲覧性」「音声品質」「携帯性」「デザイン」「耐久性」「コストパフォーマンス」の全部門賞も獲得した。

 「Brain」が支持される理由やユーザー層ごとのお勧めの使い方、今後の展望等について、シャープ Smart Appliances & Solutions事業本部 国内スモールアプライアンス事業部長 奥田哲也氏、同副事業部長 田島秀男氏、同事業部主任 久保田篤氏、同じく同事業部主任 西田真理子氏に聞いた。

10年連続で最優秀賞を獲得。支持される理由は「収録コンテンツ」「充電池」「デザイン」



--10年連続の最優秀賞および9つの部門賞の受賞、おめでとうございます。

奥田氏:10年連続で、それも各部門の賞をいただけたことは、開発に携わった者たち皆、本当に光栄に思っています。特に顧客満足の面で我々がやってきたことが評価され、今後、10年といわず15年、20年と続けていけるよう、何より子供たちの学習をサポートできるよう、これからも皆一丸となって頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。

シャープ「Brain」が10年連続の最優秀賞獲得
--10年にわたって中高生とその保護者に支持される理由を教えてください。

西田氏:大きく3点あると考えています。まず1つ目は「収録コンテンツ」です。アンケートでも、選ぶポイントの上位に「必要な辞書が入っているから」があるように、お客様が必要と思っている辞書や参考書が多く収録されているからだと思います。学生の方は主に英語や国語の教科で使用され、学校から準備すべき辞書を指定されることも多く、同じものが入っている安心感は大きいと思います。

 モデルによって異なりますが、「Brain」は最大で280コンテンツを収録しています。その膨大なコンテンツから検索できるのが電子辞書の利点で、さまざまな検索方法の中でも、たくさんある項目から一括して横串で検索できる「一括検索」や「全文検索」が便利です。辞書は各出版社ごとに意味や解説に様々な工夫が凝らされています。それらを読み比べれば、正しい情報を多角的に捉えることができるので、適切な意味を引き出すことができ、理解も深まります。そうした利便性にも評価をいただいています。


 2つ目は「充電池」です。「Brain」は2014年に充電池を採用してもう8世代目。そこからこつこつと充電池の使用時間を伸ばす工夫を凝らしてきました。顧客満足度調査の自由回答欄にて「電池の持ちが良い」とお言葉を頂けたように、電池残量を気にせずに学習を続けられることは大きなメリットだと思います。

 最後は「デザイン」です。デザインといっても見た目だけではなく、中高生が日頃、多くの荷物を持ち歩くことを想定し少しでも軽く小さく、持ち運びやすいことを重視しています。また、中高生の方々はとても感性が豊かな世代です。私たちも色や質感などにこだわってきましたので、そうした点を評価いただけたのではないかと思います。

辞書で調べることを起点に「学び」のツールへ



--子供たちの学習環境に合わせて「Brain」も進化してきたと思いますが、この10年における変化をどうお考えでしょうか。

西田氏:子供たちの学習環境の変化はすごく感じています。我が家でも、小学生の子供が学校からタブレット型の端末を持ち帰って家で使うようになり、学習を補完する情報源として、端末を使い何かを主体的に知ろうとする姿勢が見られるようになりました。宿題や授業だけでなく、日頃の親子の会話からもスマートフォンや電子辞書などのツールで調べる頻度が増えています。

--確かに子供たちはデジタルデバイスを取り出して、すぐに調べる習慣があるように感じますね。調べやすい環境は大事です。

奥田氏:気軽に調べられる手段が、昔よりも増えていますよね。紙の辞書しかなかったところから、タブレットやインターネット等いろいろな手段が広がる中で、電子辞書には調べることだけではない付加価値が付いてきた10年だったと感じています。

田島氏:この10年の変化では、やはり動画や音声などのメディアが広がったことも大きな差です。マルチメディア化と言っても良いかもしれませんね。

久保田氏:私たちの「Brain」でいえば、10年前なら言葉を調べるという、いわゆる辞書としての使い方が基本で、どの英和辞典や国語辞典が入っているかがポイントでした。最近では暗記ツールや英語の4技能を習得するための学習ツールとしても進化したことが大きな変化です。

小学生ではタイピングと英語コンテンツがおすすめ



--電子辞書を初めて買うとき、選び方や使い方について悩む保護者もいるのではと思います。小学生にお勧めの使い方を教えてください。

久保田氏:小学生/中学生向けには「PW-J1」を用意しています。今、全国の小中学生ひとりひとりに端末が配布されて、どんどんデジタルネイティブの子供たちが増えてきている一方で、まだキーボードの入力に慣れていない子供たちも多くいるようです。

 最近は、タブレットやスマートフォンにをよく使っている子供も多く、フリック入力で文字を入力するケースが多いと思いますので、まずQWERTYキーボード(標準的な配列のキーボード)のローマ字入力をマスターするための「キーボードトレーニング」というアプリがおすすめです。

タイピングを身に付ける「キーボードトレーニング」
 キーの配列、ローマ字変換のトレーニング、そして実際に言葉をタイピングしてタイムトライアルするなど、ゲーム感覚で順番にタイピングをマスターできるので夢中になって使っているという声もいただいています。

 小学校で教科化された「英語」に関しては、「Brain」ではリスニング学習を重視して、数多くのネイティブスピーカーの音声によるコンテンツを収録しています。早いうちからネイティブ発音をたくさん聞いておくと、自然と音声変化やイントネーションに慣れ、本格的なリスニング学習に役立つからです。Brainでは、英単語の発音はもちろん、かわいらしい犬のキャラクターでおなじみの、NHK「リトルチャロ」のお話を収録しており、ネイティブ音声で物語を聞くことができます。日本語に切替えることもできるので自分のペースで楽しみながら学べるところが小学生には適していますね。

中学生は資格試験の準備にも役立つ



--中学生にお勧めの使い方を教えてください。

西田氏:中学生になると英検等の資格試験も視野に入れた学習になっていきます。「Brain」ではその資格試験で求められる英語4技能(読む・聞く・書く・話す)において、それぞれに特化したコンテンツと機能が充実しています。発音を採点してくれるアプリは、お手本を真似ることでネイティブ発音を習得できるので、スピーキングテストのある資格試験などにも役立ちます。リスニング力を鍛えたい方には、段階的に難易度を上げてリスニング学習ができる「ステップリスニング」機能がお勧めです。4技能それぞれを鍛えて、バランスの良い英語の土台作りをするツールとして活用いただけます。

発音採点機能を活用したスピーキングの練習ができる「ATR CALL 5000」

(c)2021NHK/「リスニング・リピーティング・シャドーイング」の3ステップで耳を鍛えることができる「ステップリスニング機能」

高校生では「自動単語帳」で効率的に語彙を増やす



--高校生にお勧めの使い方を教えてください。

久保田氏:高校生向けには、6教科の学習に対応し大学受験をサポートする「PW-H1」と、PW-H1をベースに英語を強化した「PW-S1」の2つがあります。高校生になると、さまざまなシーンで言葉や物事を調べる経験が格段に増えていきます。その中で複数の辞書を一度に検索することで各辞書をうまく使い分けて、見比べて、最適なものを見つけるといった一歩進んだ学びに活用できると思います。英語では、単に言葉の意味を調べるだけではなく、フレーズや例文で実際の使い方を調べて参考にし、生きた例文、よりネイティブが使うような表現を身に付けられるでしょう。

 それ以外にも「自動単語帳」がおすすめです。言葉を調べると自動的に履歴に溜まっていき、あとから復習が可能です。新学習指導要領により覚える単語数が増えたので、単語を効率的に覚えていくことが重要です。この機能は、私の高校時代に欲しかったといつも思います。

調べた言葉が自動で登録される「自動単語帳」
調べた言葉が自動で登録される「自動単語帳」

--高校生になると移動時間も増えるので電子辞書で勉強できるのは助かりますね。

久保田氏:先ほどの「自動単語帳」や赤いシートを使って覚える「暗記ツール」等を使えば、通学時間やちょっとした隙間時間でも効率よく学習できますね。大学受験が視野に入ると、英語ではリスニングだけでなく、リーディング、ライティング、スピーキングの対策が必要になる場合もあります。個別のニーズに合わせたコンテンツや機能もたくさん揃えていますので、ぜひ活用していただければと思います。

3色のシートで効率よく暗記でき、英単語の発音も確認できる
3色のシートで効率よく暗記でき、英単語の発音も確認できる
3色のシートで効率よく暗記でき、英単語の発音も確認できる

大学生以降は専門的で実務的な英語にステップアップ



--大学生におすすめの使い方を教えてください。

久保田氏:高度な英語表現が必要となる大学生から社会人に対応した「PW-B1」を用意しています。英語のコンテンツや辞書も高度なものを搭載し、科学や技術、医学系などの専門用語も充実しています。このモデルだけにある「ビジネス表現検索」は、プレゼンテーションや出張などのシーンで使うことが想定される英語表現、現場で使える生きた例文や表現を検索できます。こうした機能を活用すれば、論文を読む、英語でプレゼンする際にも役立つと思います。またTOEICやTOEFL等の英語資格試験のコンテンツも豊富にありますので、就職活動や留学に向けての資格試験の準備にも有用です。

キーワードを含む例文訳から一度に検索できる「ビジネス表現検索」

電子辞書の信頼と未来の学び方をリードする「Brain」



--今後、子供たちの学習をどうサポートされていくのかお考えをお聞かせください。

田島氏:GIGAスクール構想によって小中学校の端末整備が進んでいるようですが、まだ定着する前の段階だと思います。2024年のデジタル教科書の導入も注目されていますが、こちらも紙の教科書と併用するという話もあり、いろいろなツールが教育現場でも氾濫して先生方がそれらを使い込むことが大変になるのではないかと感じています。また、今後は、高校への端末導入も進むと思いますが、高校生までの学習ツールの使い方によって情報検索力や情報活用力に差が出てくるのではないでしょうか。

 こうした流れの中で、実際にいろいろな物事を「調べる」という行為はどうなるのか。端末画面から直接調べたい、辞書のように横に置いて調べながらデジタル教科書を見たいなど、さまざまな使い方が考えられるでしょう。ただ辞書はやはり「よりどころ」としての役割があると思います。言葉の意味をインターネットで調べると、たくさんの意味が出てきますが、最終的にはそれが本当に正しいのか、正しい情報に本当に到達しているのかといった信頼性の問題があります。電子辞書が積み重ねてきた、これまでの経験値や、言葉のもつ意味の変遷、現在の状況をアップデートさせたものを組み合わせて、常に最新化し精度を高めることは極めて重要です。特に子供たちの学びに目を向けると、こうしたデジタルで「見つける力」を身に付けた上で、「クリエイティブする力」を備えていってほしいと思います。そのためにもしっかりとした情報を常にお出ししたいと考えています。


 今、タブレットなどの端末でも利用可能な「Brain+」というサービスが、学校の導入を中心に増えてきています。さまざまな学習環境で生まれる選択肢に応じたものを常に供給し続けることで、子供たちの役に立ちたい。学ぶときに「調べる」という行為は一生なくなりません。世の中の使い方の多様化と共存しながら「Brain」がパーソナルで新たな学びを提案できるよう進化させたいですね。

--子供たちの学習環境が変わる中で、電子辞書も変化や進化をするということですね。

田島氏:学校の先生方にお聞きすると、端末や教科書とは別に「辞書」を単体で使うことをとても大事にされている。私見ですが、やはりさまざまな端末との共存をしっかりできたらとは考えています。端末内で辞書を使うにしても、限られた画面の中ではそこに映し出す情報量に制限や制約が生まれます。意味を調べながら、本文を見ながらと、いろいろなことを並行してやっていけるようにしたい。また入力も課題のひとつですが、手書きや歩きながらといった体を動かす行為を一緒に行うことによる学習効果も検証しながら「Brain」の学習ツールとしての価値を引き続き高めたいと思います。

奥田氏:電子辞書の「Brain」は、専用機としてのメリットも間違いなくあります。たとえば、通学時間や隙間時間での活用では手に収まりやすい縦型の学習スタイルを採用し、多くの中高生のニーズに合うと好評です。これからは「調べる」という機能に加えて、さらに「学び」をサポートできる辞書と学習ツールの進化に向けて知恵を絞っていきます。そしてもっともっと楽しいと感じていただけるよう、「調べること、学習すること」のはじめの一歩のハードルを下げていきたいと考えています。

--ありがとうございました。

 「Brain」には、長年にわたって情報を蓄積してきた信頼あるコンテンツが揃う。辞書や事典をはじめとした人類の英知とも呼べる膨大なコンテンツにアクセスすることは、まさに「学び」の入り口だと多くの子供たちに伝える必要があるように感じた。学習ツールは受験勉強や英語の資格試験にも心強く、これからも学習者のパートナーとして「Brain」の果たす役割はさらに高まるのではないだろうか。
シャープ「Brain」2021年モデルラインアップ
シャープ「Brain」2021年モデルラインアップ。高校生モデル「PW-S1」(280コンテンツ収録)、「PW-H1」(241コンテンツ収録)/大学生・ビジネスモデル「PW-B1」(150コンテンツ収録)/中学生モデル「PW-J1」(150コンテンツ収録)/生活・教養モデル「PW-A1」(150コンテンツ収録)
《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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