【大学受験2022】個別学力検査のコロナ対応、96.6%が追試または受験振替

 文部科学省は2021年8月27日、新型コロナウイルス感染症対策にともなう2022年度大学入学者選抜における個別学力検査の追試等の対応状況について、Webサイトに調査結果を公表した。7月31日現在、96.6%の大学が「追試または受験振替を実施」と回答している。

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2022年度新型コロナウイルス感染症対策にともなう個別学力検査の追試等の対応状況(7月31日現在)
  • 2022年度新型コロナウイルス感染症対策にともなう個別学力検査の追試等の対応状況(7月31日現在)
  • 2022年度大学入学者選抜における個別学力検査の追試等の対応状況(一部、7月31日現在)
 文部科学省は2021年8月27日、新型コロナウイルス感染症対策にともなう2022年度(令和4年度)大学入学者選抜における個別学力検査の追試等の対応状況について、Webサイトに調査結果を公表した。7月31日現在、96.6%の大学が「追試または追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替を実施」と回答している。

 調査は、個別学力検査を課す全国1,056大学を対象に2022年度大学入学者選抜における新型コロナウイルス感染症対策にともなう個別学力検査の追試等の対応状況を7月31日時点で取りまとめたもの。大学入学共通テストの成績および出願書類等による再選抜を行う場合も追試験に含めている。

 これによると、「追試または追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替を実施」と回答している大学は、全体の96.6%にあたる1,020大学。このうち、追試験を実施するのは51.1%、追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替を実施するのは75.5%。追試験と別日程への受験振替の両方を実施するのは30.0%。

 国公私立別では、追試験は国立95.1%、公立92.3%、私立38.3%と国公立大学で多く、別日程への受験振替は国立4.9%、公立9.9%、私立87.7%と私立大学で多い傾向にある。

 「検討中」としたのは25大学(2.4%)、「対応なし」と回答したのは2大学(0.2%)。数日間の実技検査を課す等、追試験を設定することが困難である大学や受験料の返還を行う大学を計上した「その他」は9大学(0.9%)であった。

 文部科学省では、2022年度大学入学者選抜で個別学力検査を課す大学・学部の対応状況一覧もWebサイトに掲載している。2022年度入学者選抜で個別学力検査を課す試験の実施がある学部を網羅しており、「追試験の実施」と「追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替を認める」の有無を「○」「×」「△」で表記。各学部の入試情報にリンクするURLも載せている。情報は今後、随時更新予定。なお、最新の入試情報は、必ず各大学のWebサイト等を確認すること。
《奥山直美》

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