【大学入学共通テスト2022】2週間前からの健康観察記録と感染対策・体調チェックを

 大学入試センターは2021年11月19日、2022年度大学入学共通テストの「受験上の注意」を発表した。試験場内では常に正しくマスクを着用し感染対策に注意する他、2週間程度前から健康観察記録を記入し、当日も体調不良の場合は受験回避するよう記載している。

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 大学入試センターは2021年11月19日、2022年度(令和4年度)大学入学共通テストの「受験上の注意」を発表した。試験場内では常に正しくマスクを着用し感染対策に注意する他、2週間程度前から健康観察記録を記入し、体調不良の場合は健康状態チェックリストに照らし合わせたうえで受験回避するよう記載している。

 「受験上の注意」では、2022年度大学入学共通テストを受験するにあたり、特に気を付けなければならない注意事項として5つの項目を示し、試験前に必ず確認するよう、また試験当日も「受験上の注意」を持参するよう求めている。

 2022年度も新型コロナウイルス感染症の予防対策について多くの注意が記載されており、「試験場内では、常にマスクを正しく着用」し、手指消毒や3密回避等とともに、休憩時間や昼食時、入退場時等は他の受験者との接触、会話を極力避けるよう明記。フェイスシールドやマウスシールドの着用のみで受験することは認めておらず、事前に受験上の配慮申請を行わずに当日マスク着用できないことを申し出た場合は、追試験の受験申請および受験上の配慮申請を行なったうえで、追試験日に受験することとなる。

 試験日の2週間程度前から朝等に体温測定を行い、末尾に掲載している「健康観察記録」に記入のうえ体調変化の有無の確認を呼びかけ。試験当日、発熱・咳の症状がある等、体調不良の場合は無理して受験せず、追試験の受験を申請するよう求めている。

 判断基準として「健康状態チェックリスト」を用意し、A欄の3項目「発熱の症状(37.5度以上)」「息苦しさ(呼吸困難)」「強いだるさ(倦怠感)」のうち1項目以上、B欄の6項目「味覚障害」「嗅覚障害」「咳」「咽頭痛」「下痢」「過去2週間以内の同居者の罹患疑い等」のうち2項目以上該当する場合は、他の受験者や監督者等の安全確保のため受験できず、追試験の受験を申請することになる。

 この他、受験科目に関する注意点として、「地理歴史、公民」「理科2」の試験時間で「2科目受験する」と登録した場合、試験当日に1科目のみを受験することはできない。遅刻者の試験室への入室限度までに入室しなければ、後半の第2解答科目を含め、その試験時間は一切受験できない。第1解答科目のみを受験し、途中退場することもできない。

 受験する教科によっては、「倫理」と「倫理、政治・経済」、「数学I」と「数学I・数学A」、「数学II」と「数学II・数学B」等、類似の名称の科目が同一の問題冊子に編集されているため、解答する科目が掲載されているページを間違えないようによく確認する必要がある。

 「受験上の注意」には、他にも受験票を確認する際のポイント、試験当日の注意事項や所持品、解答用紙の正しいマーク・記入例等、気を付けるべき点について詳しく記載している。

 なお、試験当日やむを得ない事由により本試験を受験できない場合は、受験票に記載されている「問合せ大学」に申請受付時間内に連絡することで追試験の受験申請をすることができる。新型コロナウイルス感染症予防対策について今後重要な連絡事項等がある場合は、大学入試センターのWebサイトに掲載するため随時確認すること。
《畑山望》

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