通信機器利用学習、8割が「満足」学研小学生白書

 通信機器を利用した学習に満足している小学生は8割以上であることが、学研教育総合研究所の調査結果より明らかになった。また、コロナ感染への不安は7割近くあり、学年が上がるほど不安は高くなっていることがわかった。

教育・受験 小学生
通信機器の利用目的・時間/日 (c) 学研教育総合研究所(Gakken)
  • 通信機器の利用目的・時間/日 (c) 学研教育総合研究所(Gakken)
  • オンライン学習で利用する通信機器 (c) 学研教育総合研究所(Gakken)
  • オンライン学習の満足度 (c) 学研教育総合研究所(Gakken)
  • 通信機器と学習時間の関係 (c) 学研教育総合研究所(Gakken)
  • 新型コロナウイルス感染への不安 (c) 学研教育総合研究所(Gakken)
 通信機器を利用した学習に満足している小学生は8割以上であることが、学研教育総合研究所の調査結果より明らかになった。また、コロナ感染への不安は7割近くあり、学年が上がるほど不安は高くなっていることがわかった。

 学研ホールディングスの学研教育総合研究所は、全国の小学1~6年生の各学年・男女100人ずつとその保護者(計1,200組)を対象にアンケート調査を行い、その結果を小学生白書Web版「小学生の日常生活・学習に関する調査」として2021年12月23日に公開した。調査時期は2021年8月27日~8月30日。2021年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響やオンライン学習・家庭学習の取組みに着目した調査を行った。

 通信機器を使っている人を対象にした通信機器の利用目的と利用時間については、もっとも割合が高かったのは「動画の閲覧(学習以外の目的で)」77.7%で、1日平均56分を費やしていることがわかった。ついで「ゲームをする(学習以外の目的で)」74.9%が1日平均52分だった。2020年度調査と比較して、すべての目的において通信機器の平均利用時間が増えており、趣味、学び、コミュニケーション等、生活のさまざまな場面でオンライン活用が進んでいた。

 普段の学習で利用しているおもな通信機器については、「普段の学習で通信機器は使用しない」が、およそ半分を占めている。残りは、「タブレット」27.7%、「パソコン」18.3%、「スマートフォン」9.5%、「ゲーム機・その他」6.4%。扱いやすく画面が比較的大きい「タブレット」が一番使われていることがわかる。また、「誰の」端末を使っているか、ゲーム機を除いたパソコン・タブレット・スマートフォンの割合で合計すると、「家族と共有」が24.7%、「子供専用」33.6%(うち「学校や塾で配られたもの」は18.0%)となった。

 通信機器を利用した学習については、全体で「満足している」「どちらかというと満足している」が82.5%、学年別でみても77.2~90.7%と満足度が高い。特に低学年で高い傾向にあり、中でも小学2年女子の94.1%が「満足している」または「どちらかといえば満足している」と回答した。2020年度に調査した「休校中に学校や塾が行ったオンライン学習」に「満足している」「どちらかというと満足している」と回答した小学生も、全体で68.6%と高い割合だったが、2021年度の調査でも通信機器を利用した学習に前向きな子供たちの姿がうかがえる。

 また、「端末を使った学習によって、学習に取り組む時間が増えた」と答えたのは全体の32.4%、「特に変化がない」は63.1%、「学習に取り組む時間が減った」は4.6%。「学習に取り組む時間が増えた」割合を男女別にみると、男子で35.2%、女子で29.5%と、いずれの学年においても男子のほうが「学習に取り組む時間が増えた」割合が高い傾向にあった。

 その他、新型コロナウイルス感染への不安については、「大いに感じている」21.3%、「まあまあ感じている」45.0%と、不安を感じている子供の割合は合計66.3%と7割近くが該当する。男女別にみると、女子(64.2%)より男子(68.5%)のほうが4.3ポイント高かった。また、学年別にみると、「(不安を)感じている」合計が、小学1年生(57.5%)から学年が上がるにつれ高くなり、小学6年生では76.0%と、8割近くになることがわかった。調査が、新型コロナウイルスのデルタ株の流行時期(2021年8月時点)と重なり、不安の中、学校生活を送る小学生の姿が浮き彫りになる結果となった。
《田中志実》

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