コロナ禍2度目の受験期、保護者の約半数が不安視

 コロナ禍の受験に不安を感じている保護者は50.9%と約半数であったが、2020年12月の調査より2割減少していることが、やる気スイッチグループのアンケート調査より明らかになった。

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コロナ禍での受験となり不安を感じているか
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 コロナ禍の受験に不安を感じている保護者は50.9%と約半数であったが、2020年12月の調査より2割減少していることが、やる気スイッチグループのアンケート調査より明らかになった。

 やる気スイッチグループでは、「受験への取り組み方やご家庭での対策」について、やる気スイッチグループのスクールに通う未就学児から高校3年生までの生徒349人とその保護者を対象にアンケート調査を実施。調査期間は2021年12月24日~26日。

 2021年9月末に全国で緊急事態宣言が解除されたものの、コロナ禍で迎える2度目の受験期。アンケート調査によると、保護者の約半数の50.9%がコロナ禍の受験に不安と回答したものの、その割合は2020年12月のアンケート調査時の72.5%から2割減少。保護者の不安も少しずつ解消されている様子がうかがえる。

 さらに今回のアンケート調査によると、受験のきっかけとしてもっとも多かった回答は「本人の希望」60.3%で、ついで「両親の希望」(母親35.5%、父親26.7%)だった。受験のステージ別にみると、幼稚園受験と小学校受験では母親の希望がもっとも多く、中学受験以降は本人の希望が高くなる傾向がみられた。

 同時に、「将来の夢をかなえるため」という理由においても、幼稚園受験0%、小学校受験3.9%、中学受験7.5%、高校受験17.4%、大学受験20.0%と受験のステージが上がるほど高くなる傾向がみられた。

 受験対策として行っていることについて、およそ2人に1人は食事面、持ち物や行動面、3人に1人は運動面について対策していると回答。受験を控えた学年別にみてみると、食事面は小学校受験のみ3割程度だったが、中学受験以上では5~6割程度となった。

 また、運動面で対策を講じているのは、小学校受験の約7割(67.7%)がもっとも多かった。これは私立・国立小学校受験の運動テスト対策が理由と考えられるという。一方で運動が受験科目に入ることのない中学校受験においても、28.6%が意識的に身体を動かしていることが明らかとなった。その他の対策として、規則正しい生活、マスクの着用、家族全員が手洗いうがいを徹底する等が多くあげられた。

 保護者が受験について知りたいこととしてもっとも多かったのは、「勉強法・勉強のすすめかた」で61.6%だった。学年別にみると、高校1年生の保護者が77.8%、中学1年生が76.0%、小学5年生が75.0%と、中学・高等学校の入学年の保護者に共通していることもわかった。

 アンケート調査で受験対策について自由回答してもらったところ、「季節に関する飾りやイベントごとには実際に経験させて記憶に残すよう心がけている」「親が漢検を受験。親の頑張りを見せること、一緒に試験勉強をすることで、受験への興味が増してきたと思う」「勉強の合間に好きなこともさせる」といった各家庭ならではの回答がみられた。
《川端珠紀》

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