国語
東進
昨年から設問数は変化なし、マーク数は2つ減った。第1問の評論は2つの文章を読ませる複数テクスト型の出題であった。第2問の小説は問1の語彙の問題がなくなった。問5(i)は生徒のノートに基づく空欄問題。共通テストの特徴的な問題といえる。第3問の古文は本文が2つ。歴史物語『増鏡』と日記『とはずがたり』が出題された。歴史物語の出題は2年続けてであった。第4問の漢文は七言律詩とその序文が出題された。難易度はやや難化。
河合塾
第1問は、「食べる」ことについて考察した2つの文章からの出題。問2・3は文章Iについて、問4・5は文章IIについて問われた。問6は2つの文章を読んだ生徒が作成したメモの空欄を埋める設問であった。第2問は、小説からの出題。例年出題されていた語句の意味を問う知識問題が、出題されなかった。問5は本文の内容を俳句などと関連させた新傾向の出題であった。第3問は、中世の歴史物語『増鏡』と、その資料となった日記『とはずがたり』からの出題であった。問4は、2つの文章の差異について話し合う生徒の発言中の、3か所の空欄を補う問題。それぞれ選択肢が5つではなく4つであった。第4問は、詩とその序文が出題され、「庭園に飛来した蝶」が話題であった。詩と序文の双方にかかわる設問が2題出題され、「多面的・多角的な視点」が要求されたものの、その他の問題は漢文の基礎知識を踏まえれば解答できるものであった。国語全体の難易度は昨年の第1日程並み。
データネット
全体としての本文の分量は、ほぼ昨年並。設問数は変更がなく、解答数は減少。第1問では生徒の作成したメモを用いて2つの文章の比較と統合を求める出題が、第3問では同じ場面を描いた別ジャンルのテキストを比較させる出題がなされた。昨年以上に、複数の文章や資料を関連付ける力が求められ、やや難化。
代々木ゼミナール
第1問(現代文)は「食べる」ことを主題とする評論文が2つ用意された。漢字問題で同一漢字の異なる意味を問う問題が新たに出題された。第2問(現代文)は、登場人物の心情を問う従来の設問形式に加え、複数の資料を基に文章の一節を解釈する新傾向の問題も見られたが、語句の意味を問う問題はなくなった。第3問(古文)は本文として2つの文章が提示され、両者の特徴を比較考察させる設問が出された。第4問(漢文)は、問題文の論旨は明確ながらも、情報量が多く、一句一語を的確に読み解く必要があった。
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