共通テスト日本史B、まんが「日本の歴史」で87点獲得可能

 講談社の学習まんが「日本の歴史」は、発売以来最新の研究結果・参考書レベルの情報量が好評を得ているが、「本当に大学受験まで使えるのか」を確かめるべく、2022年度大学入学共通テスト「日本史B」を使用して検証を行った。

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「日本の歴史」で共通テスト日本史B何点とれるか検証!
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 講談社の学習まんが「日本の歴史」は、発売以来最新の研究結果・参考書レベルの情報量が好評を得ているが、「本当に大学受験まで使えるのか」を確かめるべく、2022年度大学入学共通テスト「日本史B」を使用して検証を行った。

 検証作業を行ったのは、スタディサプリの社会科講師、伊藤賀一先生。共通テスト6日後の2022年1月21日、新聞の解答速報を見ながら「日本の歴史」全20巻を丹念に調査。「まんが、マメ知識、コラム、資料ページを読み込むことで解答できる」「設問の解答そのものがまんがに掲載している」ということは、「日本の歴史を読むことで共通テストでの得点が可能」という判断のもと、2022年度の共通テスト・日本史Bの全32問について検証した。

 検証の結果、採点された得点は87点。「日本の歴史」で情報の掲載が確認できなかった4問以外は、まんが「日本の歴史」の中にそのものズバリの記述があったか、もしくは解答を可能にする重大なヒントがあったという結果となった。一般的に2022年度の共通テスト日本史Bは2021年度よりも難化したと言われており、平均点が50点台と予測されている。それだけに講談社の「日本の歴史」がいかに現行の共通テスト向けであるか、ということが証明された形となった。

 2022年度の共通テストは、平均点が下がるのも納得できる「複数要素の知識の組み合わせが必要」な選択肢が多数みられた。また、世界史に比べ範囲の狭い日本史は「どこ」よりも「いつ」の把握が大事で、前後関係の並べ替えが重視される傾向が続いている。

 採点を終えた伊藤先生によると、学習まんが「⽇本の歴史」を読めば「○巻のこのあたり」と思い出せることはとても有効。また、内容も学習まんがにしては知識レベルが高く、難関私⼤・共通テストのように、漢字を書かなくてもいい選択問題や初⾒の資料問題が多いタイプこそ、欄外のマメ知識や巻頭資料を含め、しっかり「読んでおく」だけでも効果が得られることが、今回の検証で証明できたとしている。
《木村 薫》

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