【大学受験2022】東大入試、一般選抜志願者4年ぶり増9,507人

 SAPIX YOZEMI GROUPによる東大受験生の総合情報サイト「東大研究室」は2022年3月9日、2022東大入試状況「一般選抜 志願状況、第1段階選抜平均点・最低点」を公開した。2022年度の一般選抜志願者数や倍率、第1段階選抜の状況、2013年度からの推移等をまとめている。

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2022東大入試状況「一般選抜 志願状況、第1段階選抜平均点・最低点」
  • 2022東大入試状況「一般選抜 志願状況、第1段階選抜平均点・最低点」
  • 東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」
 SAPIX YOZEMI GROUPによる東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」は2022年3月9日、2022東大入試状況「一般選抜 志願状況、第1段階選抜平均点・最低点」を公開した。2022年度の一般選抜志願者数や倍率、第1段階選抜の状況、2013年度からの推移等をまとめている。

 2022年度東大入試の志願者数は前年度(2021年度)より418人増の9,507人で、4年ぶりに増加に転じた。前年度は新型コロナウイルス感染症の影響で2000年度以降最少の志願者数を記録したが、2022年度は過去10年間で2018・2017年度についで多い志願者数となり、2018年度以降続いていた減少傾向に歯止めがかかった。

 2022年度は共通テストの難化により平均点が大きく下がり、国公立大学出願に影響が及んだと考えられるが、東大に関しては強気に出願する受験生が多かったよう。例年であれば第1段階選抜合格者の平均点に及ばないような得点でも、全体の動向を見据えたうえで受験生側は出願を判断したとみられるという。なお、東大の発表によると、新型コロナウイルス罹患で共通テストを受験できず、個別試験のみの受験を認めた受験生は4人となっている。

 科類ごとの志願者数は、前年度よりもわずかに理一の志願者が減っただけで、その他すべての科類で増加。文科は対前年103.7%、理科は105.2%となった。

 文科はすべての科類で微増となり、前年度に過去20年で最少の志願者数となり第1段階選抜が実施されなかった文二も予告倍率3.0倍を超える志願者が集まった。理科は理一の志願者が微減、理二・理三の増加が目立った。第1段階選抜を突破するために、直近2年の第1段階選抜合格者最低点が理一よりも50~70点低かった理二に出願変更した層も多いと考えられる。

 2022年度は全科類で第1段階選抜を実施。志願者が大きく増加した理二は第1段階選抜不合格者も増え、全科類最多の366人の不合格者を出した。第1段階選抜合格者の平均点は前年度から約50~100点と大きく低下し、文科は全科類、理科は理科三類で700点を下回った。

 第1段階選抜合格者の最低点もおおむね低い水準となっており、文科では、文二が実施されたものの合格者最低得点率は48.3%と50%を下回り、第1段階選抜が実施された中でもっとも低い得点率に。文一も57.8%と低い水準まで低下した一方、文三は前年度並みの66.1%に落ち着いている。

 理科では、志願者が大きく増加した理二の最低得点率が前年度から上昇し、71.8%と理科の中でもっとも高い得点率となった。一方、理一は前年度から7.7%ダウンの70.0%となり、全科類でもっとも大きな減少幅となった。理三は前年度と同程度の58.8%にとどまったものの、2001年度以降の得点率の最低値を更新している。

 2022東大入試状況「一般選抜 志願状況、第1段階選抜平均点・最低点」の詳細は、東大研究室のWebサイトで見ることができる。
《畑山望》

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