生きづらさ感じる子供に呼びかけ「#じどうかんもあるよ」

 児童健全育成推進財団は2022年8月1日~9月16日の期間、生きづらさを感じている子供に向けてメッセージを発信する。厚生労働省が提唱する「自殺予防週間」等、子供の命を守る取組みの一助となることを目指す。

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 児童健全育成推進財団は2022年8月1日~9月16日の期間、生きづらさを感じている子供に向けてメッセージを発信する。厚生労働省が提唱する「自殺予防週間」等、子供の命を守る取組みの一助となることを目指す。

 2022年2月に文部科学省が公表した「児童生徒の自殺対策について」の調書によると、2021年に自殺した小中高生は473人であり、過去最多となった2020年の499人から高止まり傾向にある。自殺の原因・動機としては、「学業不振」「進路に関する悩み」「親子関係の不和」「病気の悩み・影響(その他の精神疾患、うつ病)」等が上位を占めており、コロナ禍の影響により子供のストレスも続いているとみられる。

 児童館は、子供が自由に来館して過ごすことができる児童福祉施設。児童館ガイドラインには、困ったときや悩んだときに相談したり助けてもらえたりする職員がいることが示されている。「2021全国児童館実態調査」では、全国4,379か所の児童館のうち約4割が「家庭や友人関係に悩みを抱える児童の利用あり」と回答している。

 そこで、全国の児童館を通して、生きづらさを感じている子や命が危ぶまれる子、居場所がなく地域をさまよう子供等に「#じどうかんもあるよ」のメッセージを届けるとともに、自治体児童館主管課、各地域の関連施設・機関等へ取組みの周知を図ることは、有意義であると考えられる。

 「#じどうかんもあるよ」の実施期間は8月1日~9月16日。児童館内や館外にポスターを掲示し、チラシ・カードの配布、児童館のお便り、WebサイトやSNS等からの発信により周知広報する。また、各児童館において、子供会議等で話し合うテーマにしたり、子供が主体となったオリジナルメッセージを発信する活動を行うこと等も想定している。

 なお、毎年9月10日から16日は「自殺予防週間」として、国や地方公共団体、関係団体等が連携して啓発活動を推進。同事業は、厚生労働省の「自殺予防週間のおもな取組みについて」の関係団体の取組みとして、登録されている。

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《木村 薫》

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