「子供と保護者の英語学習に関する意識調査」は、小・中学校に通う児童・生徒の保護者500名(小学校3年生~6年生の保護者287名、中学校1年生~3年生の保護者213名)を対象にインターネット調査で実施した。調査期間は2022年6月13日~6月15日。
「家庭で英語の学習をする際、どの教材・ツールを使うのが好きか」について、小・中学生全体で、「紙の教科書」が48.4%ともっとも多く、「学習用アプリ」が29.6%、「紙の問題集・参考書」が29.0%、「学習者用デジタル教科書」が11.8%だった。「紙の教科書」と「学習者用デジタル教科書」を合わせると全体の60.2%が、家庭学習の際に、紙またはデジタルの「教科書」を好んで使っていることがわかった。
「英語に関する習いごと(塾を含む)をしているか」については、小・中学生全体で、「現在している」が34.6%、「現在はしていないが、していたことがある」が9.2%となり、習いごとを経験したことがある児童・生徒のほうが少ないことがわかった。
「子供は、英語が好き、または得意だと感じているか」については、小・中学生全体の61.0%が、「英語が好き・得意」(「とても好き・とても得意」が6.8%、「まあまあ好き・まあまあ得意」が54.2%)と回答した。
小・中学生別に見た場合、小学生では、64.8%が「英語が好き・得意」と回答した中学生では「英語が好き・得意と回答した人は55.9%にとどまった。
一方、「とても苦手意識がある」という回答については、小学生が6.6%であるところ中学生は12.2%と、約2倍となっており、小学生に比べて中学生のほうが、英語をより「苦手意識がある・とても苦手意識がある」と感じる傾向にあることがわかった。
また、保護者にきいた「大人になった今、英語に対してどのように感じているか」については、「苦手意識がある」(「苦手意識がある」が40.8%、「とても苦手意識がある」が21.4%)という回答が62.2%となった。
子供よりも大人のほうが、英語に苦手意識を持っているようだった。
「保護者として、子供が英語を学習するうえでもっとも重視したいことは何か」の質問では、小・中学生全体で、「英語を好きになること」が37.8%ともっとも多く、ついで「英語に苦手意識をもたないこと」が27.8%、「完璧ではなくても、英語話者とコミュニケーションが取れるようにすること」が18.2%だった。
6割以上の保護者が、英語への苦手意識をもたず、英語を好きになることをもっとも重視していることがわかった。
「英語を身に付けるために、もっとも必要なものは何だと思うか」について、小・中学生全体では、「異文化への興味・好奇心」が30.4%ともっとも多く「間違いを恐れないこと」が19.4%で、「チャレンジ精神」が19.0%だった。
「子供と保護者の英語学習に関する意識調査」では、英語を得意としている子供が半数以上いることが明らかになった。またそれは、習い事の影響もあるが、ほとんどの小・中学生は教科書から知識を得ているようだった。さらに、保護者の子供に対する英語学習で重視する点は「好きになること」だったことから、苦手意識を持たないでほしいと思っていることがわかった。
調査結果の全容はWebサイトにて確認できる。