夏期講習デビュー約6割が小学生…平均費用は小6で約5万円

 夏期講習に初めて通った学年は小学5年生と中学1年生がもっとも多く、全体の62.2%が小学生の時に夏期講習デビューを果たしていることが、CyberOwl(サイバーアウル)が実施した調査で明らかになった。平均費用や参加して良かった点等も調査している。

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「塾の夏期講習」に関するアンケート調査
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  • 夏期講習に初めて通った学年
  • 夏期講習を探し始めたきっかけ
  • 夏期講習を探し始めた時期
  • 夏期講習の情報収集の方法
  • 夏期講習の平均費用
  • 小学6年生の夏期講習費用の平均
  • 夏期講習後の通塾について
 多くの塾等で開催されている夏期講習について、初めて通った学年は小学5年生と中学1年生がもっとも多く、全体の62.2%が小学生の時に夏期講習デビューを果たしていることが、CyberOwl(サイバーアウル)が実施した調査で明らかになった。平均費用や参加して良かった点等も調査している。

 CyberOwlは、運営する塾や習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」にて、夏期講習に通ったことのある小学2年生~高校3年生の子供を持つ全国の保護者500人を対象に「塾の夏期講習」に関するアンケート調査をインターネットで実施した。調査期間は2022年6月17日~7月30日。

 子供が初めて夏期講習へ通った学年は、小学5年生と中学1年生がもっとも多く共に14.4%。勉強の難しさが一段とあがる小学5年生と、小学校から中学校へ進学した節目に夏期講習を受ける家庭が多いようすがうかがえる。小中高の学校別で見ていくと、62.2%が小学生のときに夏期講習デビューを果たしていた。

 利用したきっかけとしては、「受験のため」がもっとも多く33.7%、僅差で「子供の勉強に不安があったから」33.1%と続いた。その他、「子供本人の希望」13.5%、「夏休みの予定が特になかったから」10.2%と、共働き等で日中子供を1人にさせてしまうため、児童館等の代わりに夏期講習に参加させたという家庭もみられた。

 夏期講習に関する情報収集については、「その年の6月」から探し始めた保護者がもっとも多く31.1%だった。情報収集の方法については「保護者同士の口コミ」が34.0%でもっとも多く、ついで「インターネット(SNS以外)」26.5%、「チラシ」18.4%と、塾のWebサイトや口コミサイトを利用して情報を得ている保護者が多いことがわかる。

 夏期講習にかかる費用は学年があがるにつれ増加し、もっとも平均費用が高いのは中学3年生の約6万4,111円。高校受験を控えたこの時期は、学校の予習復習に加えて受験対策用の特別講座等の費用が追加で発生するため平均費用が高くなっていると考えられる。小学生では、小学3年生で約2万8,104円、小学4年生で約3万7,807円と、ここで平均費用が約1万円上がっている。さらに小学6年生では平均費用がぐんと上がり約5万1,583円となっている。

 小学6年生では、中学受験をする場合としない場合で費用に大きく差がでており、「中学受験していない」小学6年生の1シーズンあたりの夏期講習の平均費用は約3万1,032円、「中学受験した」場合は約7万4,123円に。「中学受験した」場合でもっとも多い金額帯は10万円~10万9,999円で21.1%。11万円以上は17.5%で、あわせると中学受験をした家庭の38.6%が10万円以上支払っていた。一方で、受験した家庭でも3万円台(3万~3万9,999円台)が13.4%と一定数いることから、中学受験をした小学6年生の中でも費用にばらつきがあることもみえてきた。

 夏期講習後の通塾については、77.8%の家庭が夏期講習後も「夏期講習と同じ塾へ通塾」したと回答。どこにも「通塾しなかった」家庭は18.4%となった。調査では、「夏休みの時間を有効活用できた」「他のお友達がどんなふうに勉強しているのかを見ることができた」「夏休み以降も生活にメリハリがついた」「自宅学習のポイントが掴めるようになった」等、夏期講習に通ってよかった点について、多くの前向きな回答が寄せられた。

 調査レポートは「テラコヤプラス by Ameba」に掲載されている。

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《畑山望》

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