23卒採用、企業の内定充足率71.3%…内定辞退も増加

 ディスコは、全国の主要企業を対象に、正式内定解禁を迎えるタイミングでの採用活動の進捗や23卒採用の内定充足状況、24年卒者の採用等について予定や方針を尋ねた。内定充足率は前年同期を下回る71.3%、内定辞退も前年度より増え、企業の苦戦ぶりが目立つ結果となった。

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採用選考の終了状況
  • 採用選考の終了状況
  • 内定者の充足率
  • 内定辞退者の増減
  • 内定者フォローの実施形式、内定者フォローのスタンス
  • 2024年卒者の採用人数見込み

 ディスコは、全国の主要企業を対象に、正式内定解禁を迎えるタイミングでの採用活動の進捗や23卒採用の内定充足状況、24年卒者の採用等について予定や方針を尋ねた。内定充足率は前年同期を下回る71.3%、内定辞退も前年度より増え、企業の苦戦ぶりが目立つ結果となった。

 「2023年卒採用内定動向/2024年卒採用計画調査」は、全国の主要企業1万6,170社を対象に2022年9月28日~10月6日に実施した。有効回答は1,165社。

 2023年3月卒業予定者の採用については、47.7%が採用選考を「終了した」と回答。2年連続で大きく低下している。採用選考を「終了していない」企業(全体の52.3%)のうち、「当初の予定通りに進行している」という企業は31.0%にとどまり、計画通りに進まず、予定外に採用活動を継続していることがわかる。

 また、内定者充足率の平均は71.3%で前年同期調査(76.2%)を下回った。内定者に対する満足度は、「質・量ともに満足」が11.7ポイント減少(37.2%→25.5%)しており、量への不満が目立つ。さらに、前年度と比べると41.4%が内定辞退者は「増えた」と回答している。

 内定期間中のフォローについては、「基本的に対面」が9.1ポイント増加(21.3%→30.4%)し、「基本的にオンライン」は13.5%減少(47.9%→34.4%)している。対面実施が増加しているようすがうかがえる。

 2024年3月卒業予定者の採用については、採用数「増える見込み」が22.0%で、「減る見込み」(4.9%)を上回る。採用予算も増加傾向にある。採用活動の開始予定時期については、全体的に早まる見込みで、面接開始のピークは3月、内定出し開始のピークは4月となっている。

 インターンシップ等のプログラム実施については、「夏季」「秋季」「冬季」いずれも増加傾向にあり、複数日程のインターンシップは対面実施で計画されている。2022年夏にインターンシップ等のプログラムを実施した企業の満足度は「質・量ともに満足」が35.7%で、前年度より7.6ポイント減少している。参加学生に対して、何らかのフォローやアプローチを実施する企業は85.8%。具体的には「早期選考」がもっとも多く、57.9%と6割近い。

 「2023年卒採用内定動向/2024年卒採用計画調査」の詳細はWebで閲覧できる。


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《中川和佳》

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