【大学受験2023】国公私立大入試の概要…情報・データサイエンス系の新設目立つ

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」において、2023年度入試の概要が公開された。注目される大学の動きや入試変更点等の受験環境、国公立・私立大入試のおもなポイント等について確認することができる。

教育・受験 高校生
18歳人口・大学志願者数の推移
  • 18歳人口・大学志願者数の推移
  • 2023年度入試 国公立大 選抜方法別募集人員の割合
  • 河合塾「Kei-Net」

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」において、2023年度入試の概要が公開された。注目される大学の動きや入試変更点等の受験環境、国公立・私立大入試のおもなポイント等について確認することができる。

 「Kei-Net」掲載の入試概要によると、18歳人口は2018年度から減少期に入っており、2023年度は前年から約2万4千人減少する。大学志願者数も緩やかに減少を続けている一方で、受け入れる大学の入学定員は増加が続いており、受験生にとっては追い風の状況になっている。

 2023年度は、一橋大でソーシャル・データサイエンス学部、名古屋市立大でデータサイエンス学部、和歌山大で社会インフォマティクス学環が新設される等、情報・データサイエンス系学部・学科の新設が目立つ。また、静岡大のグローバル共創科学部、金沢大の融合学域スマート創成科学類は文理横断型の教育内容となっており、文理双方から受験可能な入試科目が設定されている。

 国公立大入試については、「魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増」に選定された島根大、広島大、徳島大の3大学において、2023年度から入学定員が増員となる。また、選抜方法の多様化が進み、富山大(工)や名古屋大(工)等では、学校推薦型選抜に女子を対象とした募集枠を設置したり、広島大(情報科学)では卒業後に広島県内で一定期間業務に従事できる受験生を募集する地方創生枠を学校推薦型選抜で導入したりといった動きがみられる。ただし、募集は一般選抜が全体の8割近くを占めており、依然として一般選抜がメインである状況は変わらないようだ。

 私立大入試については、首都圏の大学で入試改革が行われ、青山学院大や上智大等で入試の複線化が進む。特に上智大が導入する共通テスト方式3教科型は、既存の方式より教科数が少ないこともあり入試本番でも志願者が集まることが予想される。早稲田大(教育)では新たに共通テストを利用するC方式、D方式の導入にともない、一般選抜の募集人員は560名から650名へ増員となる。

 その他、2023年度入試の概要については、「Kei-Net」の2023年度入試の概要より確認することができる。


総合型・学校推薦型選抜で国公立大学へ行こう! (YELL books)
¥1,650
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

 

《木村 薫》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top