【大学受験2023】医学部志願者、前後期ともに全国的に増加…データネット難関大動向

 ベネッセコーポレーションと駿台予備学校が提供する「データネット2023」は2023年1月18日、難関大学動向分析レポートを公開した。難関10大学と全国国公立大学医学部医学科の度数分布、動向データ、分析レポート等が確認できる。

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データネット2023「難関大動向」
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 ベネッセコーポレーションと駿台予備学校が提供する「データネット2023」は2023年1月18日、難関大学動向分析レポートを公開した。難関10大学と全国国公立大学医学部医学科の度数分布、動向データ、分析レポート等が確認できる。

 難関大学動向では、大学単位の得点別の志望者度数分布、合格者(昨年度)分布、志望者数、成績データ、分析レポート、大学・学部ごとの合格目標ライン等をまとめている。掲載大学は、北海道大、東北大、東京大、東京工業大、一橋大、名古屋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大の難関10大学と、全国国公立大医学部医学科。

 分析レポートによると、東京大学(前期)は2022年度入試で志願者数が4年ぶりに増加した反動はなく対前年指数100と前年並。第1段階選抜通過ラインは、文科一類が615点(68.3%)、文科二類が640点(71.1%)、文科三類が615点(68.3%)、理科一類が690点(76.7%)、理科二類が690点(76.7%)、理科三類が745点(82.8%)と予想。第1段階選抜実施基準倍率を3.5倍から3.0倍に厳しくした理科三類の第1段階選抜通過ラインが高く、出願にあたっては注意が必要だという。また、例年共通テスト後に、第1段階選抜通過ラインの高い科類から低い科類へ、あるいは個別試験の合格レベルを考慮して、科類間の志望変更がみられるので注意してもらいたいとしている。

 京都大(前期)は、全体で対前年指数109の増加、文理別でも文系107、理系110といずれも増加。第1段階選抜通過ラインは、経済学部(文系)が900点満点で580点(64.4%)、経済学部(理系)が800点満点で630点(78.8%)と予想。その他、教育学部(文系)610点(67.8%)、教育学部(理系)610点(67.8%)、総合人間学部(文系)690点(76.7%)、総合人間学部(理系)670点(74.4%)、医学部人間健康科学科590点(65.6%)と予想。医学部医学科は、2022年度入試で志願者数が減少した反動から対前年指数116の増加、データネットB判定値得点率91.2%と、ハイレベルな入試が継続し、2段階選抜の実施については、基準点630点より高い685点(76.1%)と予想している。

 全国国公立大医学部医学科(前期)は、全体では対前年指数111と増加。一般枠と地域枠等別でも、一般枠は指数110、地域枠等は指数119といずれも増加している。

 データネット2023では、自己採点計算ツールや志望大学の判定チェッカー、合格可能性判定基準、受験バイブル等も掲載している。


《川端珠紀》

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