スマホデビュー、過半数が小学生…低年齢ほどトラブルも

 MMD研究所は、2022年以降に子供に初めてスマートフォンを持たせた親を対象に意識調査を実施し、結果を公表した。スマホデビュー時期やトラブル経験、勉強時の活用等についての状況が明らかになった。

生活・健康 小学生
初めてスマートフォンを所有した子供の学年
  • 初めてスマートフォンを所有した子供の学年
  • 子供がスマートフォンを所持してからのトラブルに巻き込まれた経験
  • 子供がスマートフォンを所持してからのトラブルに巻き込まれた経験(小中高別)
  • 子供がスマートフォンを所持してからのトラブルに巻き込まれた内容
  • スマートフォンに関連したトラブルを回避するために困っていること
  • 子供が勉強時に利用しているアプリ・サービス

 MMD研究所は、2022年以降に子供に初めてスマートフォンを持たせた親を対象に意識調査を実施し、結果を公表した。スマホデビュー時期やトラブル経験、勉強時の活用等についての状況が明らかになった。

 本調査「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子供と親への意識調査」は2022年12月、予備調査にて選出された2022年以降に初めてスマートフォンを持った子がいる親1,000名を対象に、インターネットにて実施した。

 調査結果によると、初めて子供にスマートフォンを持たせた学年としてもっとも多かったのは「小学6年生」で14.9%、ついで「中学1年生」が12.7%、「中学3年生」が10.0%。これを小中高の校種別でまとめると、「小学生」が51.0%、「中学生」が29.0%、「高校生」が12.8%となり、スマホを持っている子のデビュー時期は「小学生」がもっとも多く、過半数に達することがわかった。

 子供がスマートフォンを所持してからトラブルに巻き込まれた経験は全体の20.1%であり、前年度の調査時16.2%より3.9ポイント増加している。校種別でみると、「小学生」で26.8%、「中学生」13.8%、「高校生」の10.0%が「トラブルに巻き込まれたことがある」と回答しており、年齢が低いほどトラブルに遭っていることがわかった。

 トラブルに巻き込まれた内容として、特に多かったのは「ゲームや有料課金サイトで大幅に課金してしまった」「LINE等のコミュニケーションツールで既読無視されて、友人と険悪になってしまった」「不適切な写真を送るように言われたり、意思と関係なく送られてきたりした」で、すべて同率14.9%。小学生では「不適切な写真を送るように言われたり、意思と関係なく送られてきたりした」が18.3%でもっとも多く、ついで「ゲームや有料課金サイトで大幅に課金してしまった」が16.0%、「ワンクリック詐欺の画面が出てきて、お金を請求された」が15.3%だった。

 スマートフォンに関連したトラブルを回避するために、困っていることを尋ねたところ「ルールを決めたが管理することができない」が23.9%でもっとも多く、ついで「ルールを決めることが難しい」が22.3%、「正しいスマホの使い方が自分でもよくわかっていない」が16.3%となった。また、「何をすればいいかわからない」が25.9%となり、そもそも困っている内容自体がわからないという割合も多い結果となった。
 
 一方、子供の勉強時のスマートフォン活用について、63.7%が「勉強をする際に、スマートフォンを活用している」と回答。勉強時に利用しているアプリ・サービスとしては「YouTube等の動画学習」が44.6%ともっとも多く、ついで「英会話・英単語学習」が26.4%、「語学(英語以外)の学習」が18.7%となり、過半数の親が、子供が勉強をする際にスマートフォンを活用することについて「賛成」と回答した。

 子供にお小遣いを渡すときの手段については、「現金」が61.2%ともっとも多く、ついで「キャッシュレス」が11.8%、「現金とキャッシュレスの併用」が11.7%となり、2022年と比較すると「現金」が3.1ポイント減少、「キャッシュレス」が2.7ポイント増加、「現金とキャッシュレスの併用」が1.3ポイント増加となった。子供の普段の決済方法は「現金」が81.4%ともっとも多く、「カード型の交通系電子マネー」が15.0%、「スマホ決済(QRコード式)」が11.7%の順で多かった。

 今回公表された「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子供と親への意識調査」の詳細は、MMD研究所のWebサイトより確認することができる。

《木村 薫》

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