2023年2月22日(水)、2023年度(令和5年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2023年2月17日(金)に発表した埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数は、全日制の普通・専門・総合学科の合計で、入学許可予定者数3万6,002人に対し、志願確定者数は3万9,921人で、倍率は1.11倍だった。
リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<数学>講評
(スクール21 提供)
全体として、昨年よりはやや解きやすい問題が、多かったようです。
大問1 小問集合
全部で16題出題されました。基本的な計算問題が8題あり、この8題は確実に正答したいところです。
残り8題のうち、関数の変域の問題は、グラフの特徴がしっかり分かっていないと、正解できない問題でした。
昨年から追加された新学習指導要領から、今年も箱ひげ図の問題が出題されました。資料から情報を正確に読み取る必要があり、正答できなかった受検生も多かったと思います。
大問2 小問集合
昨年と同じ2題、出題されました。
作図では理科の内容(天体・星の動き)だったので、面食らった受験生もいたと思います。内容も簡単ではなかったので、解きづらかったかもしれません。
もう1題は、中2の分野の文字式を使って、証明する問題でした。よく目にする内容の問題だったので、正答したい問題です。
大問3 循環小数についての問題
会話形式で問題が書かれており、読解する力が問われました。
循環小数についての規則性を見つけ出し、計算することが求められた問題で、決して簡単ではありませんが、会場テストや過去問などで、目にしたことのある受検生も、多かったと思われます。
大問4 空間図形の問題
空間図形で、さらに図形の辺の上を点が動いていく問題だったので、設定自体を難しく感じた受検生が、多かったのではないでしょうか。
自ら展開図を書くことができたかどうかが、ポイントでした。また、立体を切断する問題では、切断のイメージができなかった受検生も多かったでしょう。
このレポートは令和5年2月22日(水)に速報としてスクール21により作成されたもの。
協力:スクール21