出生数、初の80万人割れ…推計より11年早い少子化

 厚生労働省は2023年2月28日、2022年(令和4年)12月分の人口動態統計速報を公表した。2022年1~12月の出生数は79万9,728人で、前年より4万3,169人減少。1899年の統計開始以来初めて80万人を下回り、過去最少を更新した。

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 厚生労働省は2023年2月28日、2022年(令和4年)12月分の人口動態統計速報を公表した。2022年1~12月の出生数は79万9,728人で、前年より4万3,169人減少。1899年の統計開始以来初めて80万人を下回り、過去最少を更新した。

 人口動態統計は、出生・死亡・婚姻・離婚・死産の届出書等から市区町村が作成した人口動態調査票について、厚生労働省が集計したもの。速報の数値は調査票の作成枚数であり、日本における日本人、日本における外国人、外国における日本人、前年以前に発生した事象を含んでいる。

 2022年1~12月の出生数は、前年比4万3,169人(5.1%)減の79万9,728人。月ごとの出生数をみると、1月のみ前年を上回っているものの、2~12月の各月は前年同月より減少している。

 一方、死亡数は前年比12万9,744人(8.9%)増の158万2,033人で過去最多を記録した。出生数と死亡数の差である自然増減数は-78万2,305人と、過去最大の減少となった。

 国立社会保障・人口問題研究所が2017年に発表した「日本の将来推計人口」では、出生数が80万人を割るのは2033年としており、推計より11年早く少子化が進んでいることになる。

《奥山直美》

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