【高校受験2023】兵庫県公立高入試<数学>講評…昨年度からの難易度変化なし

 開成教育グループの協力を得て、「数学」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2023】兵庫県公立高校<講評・数学>
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 2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。2023年3月3日に発表された全日制の志願者数は2万2,663人で、志願倍率は1.03倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「数学」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

兵庫県<数学>講評
(開成教育グループ 提供)

大問1 小問集合 標準
大問2 関数の利用・連立方程式 標準
大問3 図形 やや難
大問4 2乗に比例する関数 やや易
大問5 確率 標準
大問6 データの活用・文字式 標準

 傾向に大きな変化はなかったが、単元を縦断するような問題が多く見られた。各単元を理解するだけでなく、多くの引き出しを持ち、それらを使いこなすことが重要であると考えられる。

 大問1は、例年どおりの問題数で、受験生には満点を目指してほしいところである。(8)では、標本調査と度数分布表の複合問題が出題された。中学校3年生の最後に学ぶ範囲であるため、対策が必要であったと考えられる。

 大問3は、例年どおり図形であり、相似の証明をした図形の相似比を利用できれば、最後の問いまでたどり着けるだろう。最後の問いがひし形と三角形の比較であり、導くために補助線を的確に引き、合同な図形を見つける必要があったため困難である。この問題で時間を使ってしまうと最後まで解けきれない可能性があるため時間配分に注意が必要である。

 大問4は、2乗に比例する関数、円周角の定理、三平方の定理の複合問題であった。これらの単元を丁寧に扱えれば全問解ききることが可能である。

 大問5は、例年どおり確率であったが、途中の(3)の2(丸囲みの2)では連立方程式を作りさいころの目が出た回数を求めないといけないためここで間違えてしまう受験生が多くいると予想される。

 大問6は、先生が生徒に手品を見せ、そのタネを暴く問題だったが、昨年度より読解の難易度は易しくなっている。落ち着いて手順を確認し、(1)で手順を理解することが重要である。



 このレポートは2023年3月11日(土)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

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