熱中症対策「暑さ指数(WBGT)」の認知度は5割超

 タニタは「熱中症に関する意識・実態調査2023」を実施し、2023年7月27日結果を発表した。「熱中症警戒アラート」や「暑さ指数(WBGT)」の認知が広がり、これらを熱中症の予防のために気にする人が増えていることが明らかになった。

生活・健康 小学生
熱中症警戒アラートを知っているか
  • 熱中症警戒アラートを知っているか
  • 暑さ指数(WBGT)を知っているか
  • 暑さ指数(WBGT)を気にしている/熱中症警戒アラートを気にしている
  • 在宅時のエアコン使用状況
  • 節電に関する意識
  • 屋外イベントへの参加
  • 屋内イベントへの参加
  • 屋外で遊ぶこと

 タニタは「熱中症に関する意識・実態調査2023」を実施し、2023年7月27日結果を発表した。「熱中症警戒アラート」や「暑さ指数(WBGT)」の認知が広がり、これらを熱中症の予防のために気にする人が増えていることが明らかになった。

 タニタでは、人々の健康づくりにおいて熱中症対策の重要性が増すと考え、生活者の意識向上を目的に2019年から本調査を毎年実施しており、2023年で5回目となる。全国の15歳以上の男女1,000人を対象に、2023年6月14日・15日の2日間、インターネットリサーチにより行った。

 「暑さ指数(WBGT)」の認知率は2019年の42.0%から9.5ポイント上昇し、今回初めて5割を超えた。「熱中症警戒アラート」の認知率は2021年の63.0%から77.8%となり、14.8ポイント上昇した。

 熱中症予防のために気にしているものについて、屋外にいるときに「暑さ指数」を気にしている人の割合は、2021年の5.9%から13.8%へと7.9ポイント上昇している。熱中症警戒アラートについては、2021年の9.6%から24.6%へ15.0ポイント上昇。実際に「暑さ指数」や 「熱中症警戒アラート」を熱中症予防に活用しようと考えている人が増えていることがわかる。

 在宅時のエアコン使用状況については、「日中」「夜間」「就寝中」のいずれの時間帯も、「室温は関係なく、暑いと感じたときに使用している」が最多となった。一方で、「エアコンを使用しない」と答えた人は約10人に1人で一定数いることがわかる。中でも「就寝中」にエアコンを使用しないと答えた割合は13.0%と、他の時間帯よりも約5ポイント高い。

 また、電気料金の上昇が続く中、「今年の夏は節電を心がけようと思うか」について「あてはまる(計)」と答えた人は7割にのぼる。年代別にみると、上の年代ほど高い傾向がみられ、50代では78.9%となった。熱中症警戒アラートが発表された場合は、「昼夜を問わずエアコン等を使用すること」が奨励されている。タニタによると、自身の体力や体調、周囲の環境などを判断しながら適切にエアコンを使用することが熱中症の予防と節電の両立につながるという。

 この夏の屋内外での各種活動の実施については、「今夏、屋外のイベント(フェスなど)に参加することが増えると思う」と答えた人は10代男女では2割強で、「屋内のイベント(コンサート・展示会・即売会など)」では10代20代女性の4人に1人以上となった。

 また、小学生から高校生の子供いる人に、この夏の子供の活動について昨年からの変化の予想を聞いたところ、「屋外(公園、遊園地、プール・海など)で遊ぶこと」が「増える」は31.6%、「変わらない」は60.6%、「減る」は7.7%となった。「体育祭・運動会の練習をする」機会も、「増える」は28.4%、「変わらない」は62.6%、「減る」は9.0%となった。質問したすべての活動について「増える」と答えた割合が「減る」と答えた割合を3倍以上上回る結果となった。

《中川和佳》

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