保護者の8割超、子供が一般的な進学以外を選択しても尊重

 プレマシードは、「不登校に関する調査」を行い、2023年8月22日結果を公開した。子供が不登校になった場合、家族としてはゆっくり過ごすことを勧め、一般的な進学以外を選択しても尊重することがわかった。通信制高校の認知度は8割を超えている。

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社会性が身に付かないのではないか
  • 社会性が身に付かないのではないか
  • 友達ができないのではないか
  • コミュニケーション能力が低下するのではないか
  • 子供が不登校になった場合、家族として何をするか
  • 子供が不登校になった場合、どのよな進路・学習方法を勧めるか
  • 子供が不登校になった場合、誰に相談するか
  • 子供が一般的な進学以外を選択したとしても、意見を尊重するか
  • 「保健室登校」の認知

 プレマシードは「不登校に関する調査」を行い、2023年8月22日結果を公開した。子供が不登校になった場合、家族としてはゆっくり過ごすことを勧め、一般的な進学以外を選択しても尊重することがわかった。通信制高校の認知度は8割を超えている。

 自分に合う通信制高校・サポート校に出会える資料請求サイト「Go通信制高校」を運営するプレマシードは、「不登校に関する調査」を実施した。調査は、2023年6月3日から5日にかけて、全国の10~29歳の男女300名、40~59歳の男女300名を対象にインターネットで実施した。有効回答数は600名。

 まずは、もし子供が不登校となり、学校を休むことになった場合、どの程度心配になるかを尋ねた。「社会性が身に付かないのではないか」「友達ができないのではないか」「コミュニケーション能力が低下するのではないか」のいずれの項目も半数以上が「心配」「やや心配」と回答する結果となった。自身の不登校経験で比較をすると、不登校の経験がある方が10ポイント以上多く「心配」「やや心配」と回答している。

 もし自分の子供が不登校となり、学校を休むことになった場合、家族として何をするかを聞くと、最多は「ゆっくり過ごすことを勧める」56.5%となった。とくに不登校経験者は63.8%が回答している。不登校経験の有無でポイント差が高かった項目は「家庭内のストレス要因を取り除く」「カウンセリングを受ける」「教育機関と連携し支援を受ける」となっている。家族という近い関係性がストレスになり、改善策として第三者に相談することが重要だという。

 もし子供が不登校になった場合、どのような進路・学習方法を勧めるかを聞くと、「自宅での学習」45.2%がもっとも多かった。ついで「フリースクールや通信制高校など」39.7%、「転校」34.0%と続く。

 誰に相談するかを聞くと、最多は「カウンセラー」34.3%で、「母親」33.2%、「学校の先生」32.0%と続く。この質問では不登校経験の有無によって大きな差があり、不登校の経験がある人はカウンセラーや親、保健室の先生に相談するという回答が多く、一方で不登校経験のない人は学校の先生や友人・知人が多くなっている。不登校になるということは、おもに「教室で過ごす時間に問題がある」ため、経験者は「教室内で問題を抱えていることを自分の担任やクラスメイトには相談しにくかった」と感じていたことがこの結果からわかる。

 子供が一般的な進学以外(退学、進学せずに就職、通信制高校への入学・転入など)を選択したとしても、意見を尊重するかと聞くと、82.5%が「はい」と回答した。不登校経験者では93.7%が「はい」と回答。

 「保健室登校」について「詳しく知っている」「何となく知っている」と回答した人は71.1%、「フリースクール」は66.5%と半数以上が認知している。「通信制高校」は82.2%と認知度は高いが、一方で、通信制高校に通う生徒の学習面や生活面をケアするサポート校は36.7%と認知度が低かった。

 「不登校に関する調査」の詳細はプレマシードのWebサイトで閲覧できる。
 

《中川和佳》

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