【大学受験2025】大学新設4校が申請、うち通信教育が3校占める…旺文社分析

 旺文社教育情報センターは2023年11月14日、2025年度新設大学情報を発表した。10月末に文部科学省に申請のあった大学4校のうち、ZEN大学など3校は通信教育課程のみの大学で、今後、省内の審査を経て2024年8月末に結果が出る予定だという。

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2025年 新設予定の大学(認可申請中/2024年8月末認可予定)
  • 2025年 新設予定の大学(認可申請中/2024年8月末認可予定)
  • 通信教育課程のみの大学の定員
  • 近年の設置認可申請数と 新設校数

 旺文社教育情報センターは2023年11月14日、2025年度新設大学情報を発表した。10月末に文部科学省に申請のあった大学4校のうち、ZEN大学など3校は通信教育課程のみの大学で、今後、省内の審査を経て2024年8月末に結果が出る予定だという。

 文部科学省は11月10日、2025年新設に向けて認可申請のあった大学を公表した。10月末に申請があったのは、東京経営大学(経営学部)、バリアフリー教養大学(リベラルアーツ学部)、ZEN大学(知能情報社会学部)、博多大学(データサイエンス学部)の4校4学部。

 4校のうち、博多大学を除く3校は通信教育課程のみの大学だが、中でもZEN大学の入学定員5,000人が目を引く。通学制の大学が設置する通信教育課程には数千人規模の定員も見られるが、従来設置されている通信教育課程のみの大学の定員と比べると、放送大学の1万5,000人は別として、ビジネス・ブレークスルー大学150人や星槎大学420人と比べるとZEN大学の定員規模は大きいことがわかる。

 次に、旺文社は近年の設置認可申請数と新設校数を分析。大学増となる中、募集停止の大学もあり、短大に至っては新設がなく募集停止が相次いでいることが明らかとなった。

 近年の大学・短大の設置認可申請数と新設校数の推移をみると、大学は例年5校前後の申請で、おおむね新設にまで至っている。専門職大学は2019年に制度スタート。認可申請数は2020年がピークで、徐々に申請数は減少傾向に。短大は2018年の1校新設を最後に、7年連続で設置認可申請がなかったという。

 専門職短大も4年連続で申請がなく、大学の総数は増加傾向にあるものの、今春、恵泉女学園大学と神戸海星女子学院大学の2校が、2024年以降の学生の募集停止を公表。短大が最後に新設された2018年以降、2024年までの募集停止は、大学5校(統合によるものは除く)、短大37校となった。短大については、これまでに、城西短大、上智大短大部、岐阜聖徳学園大短大部、龍谷大短大部、池坊短大、安田女子短大の6校が2025年以降の募集停止を公表している。
 

《川端珠紀》

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