教育に関するさまざまなランキングを発表している大学通信は2024年1月15日、学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023の「理数教育に力を入れている中高一貫校」を発表。3位に東邦大付東邦（千葉・共学）、4位に宝仙学園（理数インター）（東京・共学）、5位に芝浦工業大附（東京・共学）と広尾学園（東京・共学）の2校が同率でランクインした。1位と2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
学習塾が勧める中高一貫校ランキングは、大学通信が首都圏の学習塾にアンケートを実施し、271の学習塾の塾長、教室長から回答を得た中から、項目別に独自に作成したもの。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイントのようにして集計されている。
「理数教育に力を入れている中高一貫校」は、3位に東邦大付東邦、4位に宝仙学園（理数インター）、5位に芝浦工業大附と広尾学園が並び、7位に市川（千葉・共学）、8位に工学院大附（東京・共学）、9位に文京学院大（東京・女子）、10位に鷗友学園女子（東京・女子）がランクインした。女子校の上位躍進が目を引く。
4位の宝仙学園で支持された「理数インター」は、建学の精神に基づき21世紀の世界標準（グローバルスタンダード）となる教育を実践するために創立されたもの。教科書を使わず、多教科の要素の入ったチーム・ティーチングによる授業を展開し、答えのない問いにアプローチしながらコミュニケーション力やプレゼンテーション力など、自ら考えて答えを導き出す力を養う。理解度に応じた学習指導や定期試験・模試の結果分析なども踏まえ、ひとりひとりの目標を定めたうえで指導を行なっている。
5位の広尾学園は、サイエンス教育に長年注力しており、校舎には3つのサイエンスラボを完備。生物・物理・化学それぞれの実験環境が整っている。大学や研究所との連携も盛んで、特に、iPS細胞の培養といった研究活動には目を見張るものがあるという。年間を通じて先端分野に触れるサイエンス講座や、第一線で活躍する医師や研究者を招いて行う講演会など、生徒の視野を広げ、モチベーションを高める多様なプログラムも実施。「医進・サイエンスコース」では、6年間の研究活動を通じて国内外の医系・理系大学合格のための学力を養い、医師、研究者として活躍できる姿勢を養うことを目指す。
大学通信のWebサイトでは、ランキング1位をはじめとするこのほかの学校についても同様にランキング結果に結びついた分析を含め紹介している。ランキングは1位から30位まで計30校を一覧で掲載している。
【中学入試】学習塾が勧めるランキング2023…理数教育に力を入れている中高一貫校
