【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<学校選択問題・数学>講評…難易度は例年並み

 令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、学力検査「学校選択問題・数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科と学校選択問題・英語)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<学校選択問題・数学>講評
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 2024年2月21日(水)、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2024年2月16日(金)に発表した埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数は、全日制(普通・専門・総合学科)入学許可予定者数3万5,130人に対し、確定志願者数は3万9,414人で、倍率は1.12倍だった。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査「学校選択問題・数学」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(英語)についても、同様に掲載する。

<学校選択問題・数学>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 大問の構成や配点はほぼ例年通りであった。

 大問1は、例年通りの小問集合だが、難易度の変化はほぼなく、やや難易度の高い問題をひとつひとつ確実に解くことができるかがカギだった。

 大問2は、(1)で作図、(2)で証明という構成。作図は、線分の比を2:3にしながら台形を作図するという少し珍しい問題だったが、落ち着いて等しい線分を作図することができるかが重要だった。証明は、合同な図形を証明したうえで角度に注目する問題で、難易度は若干高かった。合同を証明する三角形の組み合わせを指定されていないので、論理的に判断し証明をスタートすることができるかどうかで得点に差が出る問題であった。

 大問3は、関数が出題された。会話文中の穴埋めや理由説明という、関数では今までにないパターンではあったが、難易度は比較的平易だった。(3)は媒介変数を使用する問題だが、場合分けをしたうえで2つの解答をする必要があった。

 大問4は、確率が出題された。3問出題されているが、どれも樹形図を使用することで解くことができる問題だった。ただし、樹形図を書くうえで、枝分かれの先を限定して書くなどの工夫をしないと、数え間違いをする可能性は高かった。全体を通しては、比較的平易な問題だった。

 大問5は、空間図形が出題された。空間を平面で捉え、三平方の定理・相似を使用しながら問題を解き進めていく必要があった。特に、(2)は自ら円を描くことで相似な図形を見つける必要があり、難易度はかなり高かったといえる。

 今年も例年通りの難易度で、正答できる問題を確実に得点できるかを試される問題になったといえる。


 このレポートは令和6年2月21日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:武蔵浦和校 校舎長 滝 康明氏)

《編集部》

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