小中学生の半数以上「タブレット・ノートPCで通学が大変」

 NTTドコモの研究所「モバイル社会研究所」は2024年5月23日、「親と子の調査」の中から、小中学生の通学時の負担について発表した。4割強の小中学生が、学校から貸与されたタブレット・ノートパソコンを毎日家庭に持ち帰っており、そのうち半数以上が重さで通学が大変になったと感じていることがわかった。

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タブレット・ノートパソコンを家に持ち帰っている頻度
  • タブレット・ノートパソコンを家に持ち帰っている頻度
  • (持ち帰っている小中学生対象)タブレット・ノートパソコンが重く通学時に大変になったと感じているか
  • (持ち帰っている小中学生対象)タブレット・ノートパソコンが重く通学時に大変になったと感じているか(持ち帰る頻度別)

 NTTドコモの研究所「モバイル社会研究所」は2024年5月23日、「親と子の調査」の中から、小中学生の通学時の負担について発表した。4割強の小中学生が、学校から貸与されたタブレット・ノートパソコンを毎日家庭に持ち帰っており、そのうち半数以上が重さで通学が大変になったと感じていることがわかった。

 「2023年親と子の調査」は2023年11月、関東1都6県の小学生および中学生とその親を対象に訪問留置調査で実施した。有効回答数は600件。

 GIGAスクール構想が定着する中で、貸与されたタブレット・ノートパソコンは家庭での利用も増えてきている。どのくらいの頻度で家に持ち帰っているか尋ねたところ、4割強が毎日持ち帰っている一方で約2割はまったく持って帰っていないことがわかった。学校により差が大きいようだ。

 タブレット・ノートパソコンを家庭に持ち帰っている小中学生を対象に「タブレット・ノートパソコンが重く通学が大変になったか」を聞いたところ、小学生高学年の6割強、中学生の半数以上が、「大変になった」と回答した。また、持ち帰る頻度と大変になったと感じている割合の間には緩やかな相関が見られた。

 通学時の負担軽減のため、教科書を学校に置いたままにする小中学校や、ランドセルに代えて、軽いリュックなどにする学校もある。小中学生の通学時の負担は大きな課題であり、モバイル社会研究所では、今後もどのように変化していくか、調査を継続していくとしている。

《中川和佳》

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