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22歳の本音「子供はもちたくない」女子12.3%、男子7.1%

 文部科学省は2024年10月28日、2001年出生児(大学4年生相当)を対象とした「21世紀出生児縦断調査」の第22回調査(2023年)結果を公表した。男女ともに「結婚したくない」と考える割合が前年度調査より増加。「子供はもちたくない」との意見も、女性12.3%、男性7.1%と年齢が上がるにつれ増加している。

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結婚についての考え
  • 結婚についての考え
  • 最初の子供をもつ時期についての考え
  • アルバイト等の実施状況(奨学金受給との関係)
  • 就職先を決めるにあたり重視していること(複数回答)
  • 働くことに関する意見

 文部科学省は2024年10月28日、2001年出生児(大学4年生相当)を対象とした「21世紀出生児縦断調査」の第22回調査(2023年)結果を公表した。男女ともに「結婚したくない」と考える割合が前年度調査より増加。「子供はもちたくない」との意見も、女性12.3%、男性7.1%と年齢が上がるにつれ増加している。

 「21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」は、2001年(平成13年)に出生した子供の実態や経年変化の状況を継続的に観察するため毎年実施しているもの。2001年から厚生労働省が実施し、2017年から文部科学省が調査を引き継いでいる。

 対象は、2001年1月10日~17日および7月10日~17日に出生した子供で、今回調査時の年齢は22歳(大学4年生相当)。調査対象者の現在の状況は、「大学」55.0%、「短期大学」0.3%、「高等専門学校」0.2%、「専修学校・各種学校」2.1%、「就職者」27.6%など。

 結婚についての考えは、男女ともに「24歳までに(20~24歳で)したい」と回答した者の割合が第18回から第22回まで(第20回を除く)毎回減少。「30~34歳でしたい」との回答が増加した。もっとも多いのは、「25~29歳でしたい」で、男性40.4%、女性51.5%が回答。一方、「結婚はしたくない」との回答も毎回微増しており、男性の5.9%、女性の7.8%が結婚に前向きでないことが明らかになった。

 最初の子供をもつ時期については、男女とも「25~29歳でもちたい」がもっとも多く、男性26.9%、女性44.3%が回答。「24歳までに(20~24歳で)もちたい」は第18回から第22回まで毎回減少、「30~34歳でもちたい」との割合は、男女ともに前回調査から増加した。

 さらに、男女ともに「子供はもちたくない」との回答が毎回増加。男性7.1%、女性12.3%となり、第18回調査(18歳)時から男性1.9ポイント、女性4.8ポイント増加している。

 アルバイト等の実施状況と奨学金受給との関係をみると、奨学金を受給していなかった者に比べ、奨学金を受給した者のほうが「アルバイト等をしている(していた)」割合が3.2ポイント高く、87.1%がアルバイト等をしていた。アルバイト等をした特に強い理由をみると、奨学金を受給した者では「生活費・学費にあてるため」との回答が27.2%で2番目に多く、奨学金を受給しなかった者に比べ約3倍多い結果となっている。

 調査ではこのほか、学校生活の満足度や就職先を決める際に重視していること、働くことに関する意見などを調査。調査の結果概要などは文部科学省Webサイトからみることができる。

《畑山望》

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