文部科学省と厚生労働省は2026年5月22日、2026年3月大学等卒業者の4月1日現在の就職状況を発表した。大学(学部)全体の就職率は98.0%で、前年同期比増減なしとなり、過去2番目タイの高水準を維持した。そのうち、女子の就職率は98.7%で調査開始以降、過去最高となった。
「大学等卒業者の就職状況調査」は、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校卒業者の就職状況の実態を把握し、就職問題に適切に対処するための参考資料を得るため、1996年度より継続している調査。2025年度は文部科学省・厚生労働省が抽出した、112校(国立大学21校・公立大学3校・私立大学38校・短期大学20校・高等専門学校10校、専修学校20校)、計6,250人を対象に、電話・面接などで調査し、4月1日現在の状況を取りまとめた。
大学(学部)全体の就職希望率は75.6%、就職率は98.0%。いずれも前年同期から増減はなかった。就職率は、過去最高となった2024年3月大卒生(2024年4月1日現在)の98.1%につぐ高水準を維持している。国公私立別にみると、国公立大学の就職率は97.9%(前年同期比0.3ポイント増)、私立大学は98.1%(同増減なし)。
文理別では、文系が98.0%(同0.2ポイント減)、理系が98.1%(同0.8ポイント増)。男女別では男子97.5%(同0.1ポイント減)、女子98.7%(同0.2ポイント増)。また、国公立大学では男子が96.6%、女子が99.3%、私立大学は男子が97.7%、女子が98.6%となっている。
地域別の就職率は、中国・四国地区98.9%がもっとも高く、前年同期比で0.8ポイント上昇した。ついで、関東地区98.5%(同0.2ポイント減)、近畿地区98.5%(同0.7ポイント増)、九州地区98.4%(同1.8ポイント増)、中部地区96.5%(同1.8ポイント減)、北海道・東北地区96.0%(同1.2ポイント減)。西日本で就職率上昇の傾向がみられた。
このほか、短期大学の就職率は97.4%で前年同期より0.4ポイント上昇、高等専門学校の就職率は99.2%で0.4ポイント低下。専修学校(専門課程)の就職率は98.6%で0.6ポイント減となった。
なお、文部科学省と厚生労働省は、未就職卒業者などに対し、新卒応援ハローワークの就職支援ナビゲーターと大学等の就職相談員が連携し、継続的な就職支援を行うとしている。また、既卒者が卒業後少なくとも3年間は「新卒枠」に応募できるよう、企業への周知を進める方針を示した。

