全国読売防犯協会、読売新聞社、インターネット協会は12月10日、「ケータイ・インターネットトラブル克服手記コンクール」の優秀作品を発表した。 同コンクールは、携帯やインターネットのトラブルにより悩んでいる子ども、親、先生らが、その問題を克服した体験談を800字以内にまとめる手記を7月〜9月に募集していたもの。応募作品には、実際にどのようにトラブルに対処したのか、インターネットや携帯との関わり方や着目点などが具体的に盛り込まれており、ネットトラブルに悩む子どもや親などの手助けになればと、優秀作品をホームページ上で公開している。 最優秀賞作品には、15歳の少女が両親に買ってもらったパソコンでチャットをして個人情報を伝えてしまい、見知らぬ男性に実際に会わざるをえなくなったという体験談が選ばれた。父親のフォローによりことなきを得たということだが、投稿者は「失敗から学んだ」貴重な経験だったと当時を振り返っている。 他にも高校2年生がインターネットをポジティブに利用していこうとする姿勢や、子どもの携帯電話をきっかけに学校に対してIT教育の働きかけをした母親の話など、トラブルを克服したそれぞれの体験が克明に述べられている。 主催者は、「選からもれてしまった作品の中にも、優れた作品があった。インターネットは決してこわいものではなく、とっても楽しいもの。インターネットと付き合うために何ができるのか、これからも努力していきたい」と述べている。◆「ケータイ・インターネットトラブル克服手記コンクール」審査結果【最優秀賞】 「15歳だった私のトラブル」 北海道 T.K(28歳)【優秀賞】 「Noと言える勇気」 富山県 I.Y(28歳) 「悪口を言わない○○です。」 東京都 岡部達美(高2) 「インターネットのこわさ」 東京都 M.K(小6)【佳作】 「ネットゲームからの足抜け」 埼玉県 A.M(50歳) 「食事会で得たネット問題迷(めく)る人の絆の深さ」 埼玉県 A.N(21歳) 「ネット依存症克服」 滋賀県 竹内義博(46歳) 「13歳のケータイ」 島根県 Y.T(42歳) 「ブログへの誹謗中傷」 北海道 N.K(33歳)