肥満者は男性30.4%、女性21.1%…女性は年収により差も

 厚生労働省は1月31日、「平成22年国民健康・栄養調査結果の概要」を取りまとめてホームページに公表した。同調査は、国民の身体の状況、栄養素等摂取量および生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進を図るための基礎資料を得ることを目的に実施。

生活・健康
肥満及びやせの状況(20歳以上)
  • 肥満及びやせの状況(20歳以上)
  • 朝食の欠食率
  • 脂肪エネルギー比率の状況(20歳以上)
  • 運動習慣のある者の割合 (20歳以上)
  • 歩数の平均値 (20歳以上)
  • 所得と生活習慣等に関する状況(20歳以上)
 厚生労働省は1月31日、「平成22年国民健康・栄養調査結果の概要」を取りまとめてホームページに公表した。

 この調査は、健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養素等摂取量および生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進を図るための基礎資料を得ることを目的に実施。

 調査の対象は、平成22年国民生活基礎調査(11,000単位区内の世帯約29万世帯および世帯員約75万人)において設定された単位区から層化無作為抽出した300単位区内の世帯および世帯員であり、平成22年11月1日現在で満1歳以上の人。調査実施世帯は3,684世帯。ここでは、主に体型、食生活、運動に関する状況をみることにする。

 肥満者(BMI≧25)の割合は、男性30.4%、女性21.1%であり、前年に比べて男女ともその割合は変わらない。やせの人(BMI
 運動習慣のある人の割合は、男性34.8%、女性28.5%であり、前年に比べて男女ともその割合は変わらない。また、1日の歩数の平均値は、男性7,136歩、女性6,117歩であり、前年に比べて男性は変わらないが、女性は減少している。

 また、世帯所得を3区分(200万未満、200万以上~600万未満、600万以上)に分け、年齢、世帯員数を調整したうえで、世帯所得が600万以上の世帯員を基準として、200万未満、200万以上~600万未満の世帯員の生活習慣等(体型、食生活、運動、たばこ、飲酒、睡眠)の状況を比較している。

 肥満者の割合は、男性では差がみられなかったが、女性では200万円未満と200~600万円未満の世帯で高くなっている。習慣的な朝食欠食者の割合は、男性では200万円未満と200~600万円未満の世帯で高く、女性では200万円未満の世帯で高かった。現在習慣的に喫煙している人の割合は、男女とも200万円未満と200~600万円未満の世帯で高かった。
《前田 有香》

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