5割以上の親が子どもの大学選択に関与…ベネッセ調べ

リサーチ 教育

大学を選ぶ際に重視すること
  • 大学を選ぶ際に重視すること
  • 子どもの進路選択に対する保護者の関与
  • 保護者が不足していると感じる大学情報
  • 高校教員からみた大学の課題
 Benesse教育研究開発センターは、これからの大学教育のあり方を考える材料を提供することを目的に「大学データブック2012」を作成し公表した。これによると、子どもの進路選択に際し、約6割の保護者が学校の情報を集め、5割が受験校をアドバイスしていることがわかった。

 「大学データブック2012」は、2011年度までに同センターが実施した、高等教育、とくに学士課程教育に関連する様々な調査の結果から特徴的なデータをピックアップして、編集したもの。調査の対象は、高校(高校生、保護者、教員)から、大学(大学生、教職員)、社会人に及ぶ。

 大学を選ぶ際に重視することについて、第1位が親子ともに「専攻したい学問分野があること」(親:79.9%、子:75.5%)で、第2位以降は、子どもは「入試の難易度が合っていること」(48.7%)「キャンパスの雰囲気がよいこと」(39.6%)と続くが、親は「授業料が過度の負担にならないこと」(52.8%)「就職実績がよいこと」(45.7%)と続く。第2位以降については親子の重視する点に大きなズレが生じている。

 子どもの進路選択に対する保護者の関与について、59.7%の保護者が「学校の情報を集める」と回答している。「学校の入試方法を調べる」(56.1%)、「子どもに合いそうな学校を調べる」(53.5%)、「具体的な受験校を子どもにアドバイスする」(50.0%)は、いずれも5割以上であった。情報収集に熱心な保護者の姿がうかがえる。

 保護者が不足していると感じる大学情報について、「毎年度の卒業後の就職先、進学先に関する情報」(20.3%)がもっとも多く、次いで「学費や納付方法に関する情報」(18.3%)、「合格偏差値に関する情報」(18.3%)、「大学に対する企業からの評価に関する情報」(18.3%)だった。重視する点とリンクする部分が多い。

 高校教員からみた大学の課題について、「就職率や定員充足状況など、十分な情報を開示していない大学への進学は勧められない」(78.2%)がもっとも多く、次いで「学部・学位名を見ても何を教えているのかがわからないことが多い」(70%)とどちらも高い割合になっている。なお、「生徒には、教育内容よりも就職率のよい大学を勧めたい」と回答した割合は少なく、20.4%であった。

 高校生だけでなく保護者や高校教員にも充実かつ分かりやすい大学の情報開示が求められている。
《工藤めぐみ》

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