【自ら学ぶ力が伸びる子育て術 1】どの子も本当は勉強するのが好き

教育・受験 学習

中学受験専門プロ個別指導教室SS-1代表の小川大介氏
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 このコラムでは数回にわたり、主に幼児から低学年のお子さんのお母さん、お父さんに向けて「自ら学ぶ力が伸びる子育て術」を紹介していきます。

 日ごろは「プロ個別指導教室SS-1」で中学受験生をお世話することの多い私が、なぜこのテーマを選んだのか。一言でいえば、世の中の大人たちに、子どもたちの可能性をこれ以上摘み取って欲しくないからです。

◆子どもは本当は勉強するのが好き

 お子さんとも、お母さん・お父さんとも徹底的に1対1で向き合う、個別指導教室での日々を通じて、私は一つ確信していることがあります。それは、「すべての子どもは、自ら伸びる力をもって生まれてきている」ということ。

 別の言い方をすれば、「どの子も本当は勉強するのが好きだ」ということです。なぜかなかなか信じてもらえないのですが、本当の話です。

 ではなぜ、勉強が嫌いな子がこんなにも世の中にあふれているのでしょうか。

 それは、子どもを取り巻く大人が、知らず知らずのうちに勉強嫌いになるような育て方を選んでしまったからです。育て方というよりは、考え方といった方がいいかもしれません。

 子どもを勉強嫌いにさせてしまう考え方とは、たとえばこんなものです。

・年長の子に読ませた方がいい本は何ですか?
・塾は何年生から行かせたらいいのですか?
・1年生のうちにやらせた方がいいドリルは何ですか?
・どの塾がいいんですか?

 「え?何がいけないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。お母さん方が集まった場では、日常的に行われている会話かもしれませんね。

 しかし、子どもを勉強嫌いにさせるのは、まさにこういう会話、考え方なのです。

◆勉強嫌いにさせる「与えれば思考」

 共通しているのは、下記のような「与えれば思考」です。

・子どもに○○を与えれば、□□できるようになる。
・より良い○○を与えれば、もっと上手く□□できるようになる。

 多くの方がこの「与えれば」思考になってしまうのは、仕方がないかもしれません。習い事も、塾も、図鑑も、参考書も、どれもが「これをやらせればいいことがありますよ!」と、「与えればいいことがある」型か、「今やっておかないと、大変なことになりますよ!」と、「与えないと困ったことになる」型で宣伝しているからです。

 毎日そんな宣伝を目にしていたら、誰だって影響されてしまいます。でも、「与えれば思考」では子どもの「自ら学んでいく力」は伸びません。

 本当に力のある子、勉強を楽しんで自分自身で伸びていく子は、「与えれば思考」ではなく、「出会いを大切にする」考え方で育っています。

 自然と本が好きになった子は、その子がちょうど興味をもっていた内容の本と、タイミング良く出会ったのです。

 算数が大好きで得意な子は、数字や図形に目が向いたときに、「問題を解くと面白い!」という体験に出会えたのです。

 そして、子どもの心がいま何に向かっているのかに気づき、本や、数字や、図鑑や、問題集や、博物館や、ドリルや、新聞や、専門性をもった大人たちに、タイミング良く出会わせてあげようとする大人がその子の近くにいるならば、すべての子は、学ぶことの喜びを当たり前のように身につけていきます。

 自分で勉強することが当たり前だと思うようになります。

 毎朝、決まった勉強をしてから学校に行き、学校から帰ってきたら宿題をすぐに終わらせて、遊ぶのはそれから、というのが当たり前だと思うようになります。

 子どもの「自ら伸びようとする力」を大切にした子育て術を、お母さん、お父さんが早くから学び実践してくだされば、お子さんは、それこそ勝手に成長していきます。

 わが子が自分の力ですくすくと伸びていく、その姿を見守る日々は本当に楽しく嬉しいものです。

 このコラムをお読みくださる方には、ぜひその喜びを味わっていただきたいと思っています。そのために、お子さんの自ら学ぶ力を伸ばす子育て術について、私がお伝えできる限りのことをお話ししていきたいと思っています。

《小川大介》

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