東京都が全国学力テストの分析結果を公表…小中とも全教科で全国平均上回る

 東京都教育庁は10月24日、平成25年度の「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の分析結果を公表した。小中学校ともに、すべての教科で全国の平均正答率を上回った。課題には、復習指導の徹底が挙げられた。

教育・受験 学習
平成25年度「全国学力・学習状況調査」の分析結果について
  • 平成25年度「全国学力・学習状況調査」の分析結果について
  • 教科別正答数分布
  • 平成25年度「全国学力・学習状況調査」から見える課題(具体例)
 東京都教育庁は10月24日、平成25年度の「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の分析結果を公表した。小中学校ともに、すべての教科で全国の平均正答率を上回った。課題には、復習指導の徹底が挙げられた。

 全国学力テストは、平成21年度以来4年ぶりに全員参加形式で4月に実施。全国の小学6年生と中学3年生を対象に、基礎的な知識を問う国語Aと算数(数学)A、応用的な知識を問う国語Bと算数(数学)Bの4教科で行われた。

 教科別の平均正答率は、小学校が国語A 64.8%(全国62.7%)、国語B 52.1%(全国49.4%)、算数A 78.4%(全国77.2%)、算数B 60.8%(全国58.4%)。中学校は、国語A 77.3%(全国76.4%)、国語B 69.3%(全国67.4%)、数学A 65.2%(全国63.7%)、算数B 43.2%(全国41.5%)。小中学校ともに、すべての教科で全国平均を上回った。

 特に中学校で上昇傾向がみられ、平成21年度は中学校の全教科で平均正答率がほぼ全国平均並みだったのに対し、平成25年度は全国平均より0.9%から1.9%高かった。分析結果では、その背景として、中学校を対象にした学校質問紙調査結果で「習熟度に合わせた教材を用いている学校」が73.9%(平成21年度71.5%)、「放課後を利用した補充的な学習サポートを実施している学校」が93.7%(平成21年度90.7%)と、上昇していることを示している。

 一方、課題としては「特に中学校において学力調査上位県に比べて下位層が多い」「復習していない子どもは正答率が低い」の2点が挙げられた。学習意欲や学習方法などを子どもにたずねた「児童・生徒質問紙調査結果」では、「家で、テストで間違えた問題について勉強している」という子どもが上位県より低く、「していない」子どもは上位県より高い割合を占めた。この回答状況と正答率との関係を分析したところ、小中学校ともに「している」「どちらかといえば、している」「あまりしていない」「全くしていない」の4項目で、「している」子どもほど正答率が高いこともわかった。

 そのため、都教育庁では「『できないこと』『わからないこと』をそのままにせず、調査後に『できる』『わかる』ようにする指導の徹底が大切である」と結論づけている。今後の取組みの方向性としては、習熟度別指導や放課後などを活用した学習サポートを挙げるとともに、遅れがちな子どもたちに基礎的問題の反復学習やわからない個所に立ち戻る学習を徹底させることを指摘している。
《奥山直美》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)