【インフルエンザ2013】岩手・岐阜・秋田などで局地的に高い流行状況、釜石は定点当たり4.67人

 インフルエンザの患者が増え、すでに流行シーズンに入った地域もある。第45週(11月4日~10日)の保健所管轄区域別では、岩手県釜石4.67人、岐阜県中濃3.38人、秋田県北秋田3.33人などで高い流行状況を示している。

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岩手県のインフルエンザ報告状況(第45週)
  • 岩手県のインフルエンザ報告状況(第45週)
  • 秋田県のインフルエンザ患者発生状況(第45週)
  • 岐阜県の保健所別インフルエンザ患者報告数
  • インフルエンザの予防接種を受けたことがあるか
  • 今年はインフルエンザの予防接種を受けるか
  • インフルエンザを予防するために行っていること
 インフルエンザの患者が増え、すでに流行シーズンに入った地域もある。第45週(11月4日~10日)の保健所管轄区域別の定点当たりの報告数は、岩手県釜石4.67人、岐阜県中濃3.38人、秋田県北秋田3.33人などで高い流行状況を示している。

 第45週の全国のインフルエンザ報告数は528人、定点当たりの報告数は0.11人。都道府県別では、沖縄県(54人、定点当たり0.93人)や岐阜県(54人、定点当たり0.62人)が高いものの、流行の目安となる定点当たりの報告数1人を超えるまでには至っていない。

 だが、定点当たりの報告数を保健所管轄区域別で見ると、岩手県釜石4.67人、岐阜県中濃3.38人、秋田県北秋田3.33人、愛媛県宇和島3.14人、愛媛県八幡浜2.71人、沖縄県北部2.20人、千葉県長生2.3人、岐阜県東濃1.63人、北海道北見1.57人、北海道岩内1.50人など、局地的に数値の高い地域が点在している。

 流行入りした保健所や厚生労働省などでは、予防接種、手洗い・うがい、体調管理、十分な栄養・睡眠など、感染予防の徹底や注意を呼び掛けているが、予防の意識や対策には個人差もあるようだ。

 ソフトブレーン・フィールドが11月20日に公表した「インフルエンザ予防意識の実態調査」によると、インフルエンザの予防接種経験は、「5回以上」がもっとも多く4割を占め、受けた経験がある人が7割を超えたが、「0回」という人も3割に上った。一方、今冬インフルエンザの予防接種を受けるか聞いた質問では、約半数が「受けない」と回答。「受けた」と「受ける予定」を合わせても、4割に満たなかった。

 インフルエンザを予防するために行っていることでは、「手洗い・うがい」が断トツのトップで、女性82.6%、男性77.3%を占めた。「十分な睡眠をとる」「マスクをする」「栄養のある食事をとる」「人ごみを避ける」なども高かったが、「特にない」という回答も男性13.3%、女性8.4%あった。

 調査は、厚労省が「今冬のインフルエンザ総合対策」を取りまとめたのを受けて11月9日、20代~80代の男女4,271人を対象に実施した。
《奥山直美》

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