PISA2012、数学的リテラシーは高いが「授業が楽しみ」は34%

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平均得点・順位の推移
  • 平均得点・順位の推移
  • 平均得点の推移(数学的リテラシー)
  • 習熟度レベル別割合の変化(数学的リテラシー)
  • 平均得点の分布(数学的リテラシー)
  • 数学における興味・関心や楽しみの指標
  • 数学における自己概念の指標
  • コンピュータ使用型調査の国際比較
 日本の生徒は数学的リテラシーがOECD加盟国の中で2位と高いものの、数学に対する「興味・関心」や数学では良い成績をとっているといった「自己概念」がOECD平均と比べて低いことが、PISA2012の結果より明らかになった。

 PISA(Programme for International Student Assessment:ピザ)は、義務教育の終了段階にある15歳の生徒(日本では高校1年生)を対象に、それまで身につけてきた知識や技能を実生活でどの程度活用できるかを測る目的で、OECD(経済協力開発機構)が2000年より3年ごとに実施している。今回、結果が公表されたPISA2012は、数学的リテラシーを中心に読解力、科学的リテラシーの3分野について調査。OECD加盟34か国を含む65の国と地域から約51万人が参加した。

 数学的リテラシーにおいて、日本は7位(OECD加盟国の中では2位)であった。平均得点は536点と、2003年以降の過去3回の調査と比較して2~13点高くなっている。習熟度レベル別に見ると、レベル1以下の割合が2003年以降でもっとも少なく、レベル5以上の割合は2006年と比較して増加した。

 また、得点の分布を見ると、上位5%~下位5%のいずれの位置においても日本はOECD平均よりも得点が高い。性別に見ると、日本は男子が女子よりも18点高い(男子が女子より高いのは36か国、女子が男子より高いのは5か国であった)。

 生徒質問紙調査では、得点に影響を与える5つの要因も調査した。数学的リテラシーにおいて、日本は「興味・関心や楽しみ」や、数学は学びがいがあるといった「道具的動機付け」、計算に自信があるといった「自己効力感」、数学では良い成績をとっているといった「自己概念」がOECD平均と比べて低く、65か国中でも低い。特に「自己概念」は65か国中もっとも低く、「道具的動機付け」は2番目に低かった。また、「数学に対する不安」がOECD平均と比べて高かった。個別の質問では「数学の授業が楽しみ」33.7%、「数学で学ぶ内容に興味がある」37.8%、「自動車のガソリンの燃費を計算するのが得意」26.3%、「数学の授業ではどんな難しい問題でも理解できる」12.8%、「授業についていけないのではないかと心配になる」70.4%という結果だった。

 国際オプションで実施されたコンピュータ使用型調査は、32の国と地域が参加。解答するには、ホームページへのアクセスやコピー&ペースト、eメールの送受信といった「ICTリテラシー」が必要とされる。日本は、デジタル数学的リテラシーが6位、デジタル読解力が4位であった。
《工藤めぐみ》

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