皆既月食の画像から地図作りに挑戦、三重大が写真を一般募集

 10月8日の皆既月食に合わせて、三重大学は「月食写真で三重県を描こう!」と題したプロジェクトを実施する。三重県内で皆既月食を撮影した写真を一般から募集し、写真画像を解析して三重県の地図を描くというこれまでにない試みにチャレンジする。

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プロジェクトのちらし
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 10月8日の皆既月食に合わせて、三重大学は「月食写真で三重県を描こう!」と題したプロジェクトを実施する。三重県内で皆既月食を撮影した写真を一般から募集し、写真画像を解析して三重県の地図を描くというこれまでにない試みにチャレンジする。

 今回の皆既月食は、時間帯、継続時間、高度とも非常によい条件であることから、小中高生をはじめ、多くの人に見てもらいたいと、同大教育学部理科教育講座天文学研究室がプロジェクトを企画した。科学的体験を通して、天文や宇宙への興味・関心を深めてもらうことも目指している。

 プロジェクトによると、地上から見える月は場所が違っても変わらないように見えるが、実際は視差と呼ばれる現象により、場所ごと少しずつ見え方が異なるという。この現象を基に提供された写真画像から、月位置のわずかな違いを検出し、三重県の形を描くことに挑戦する。

 プロジェクトのホームページでは、月食の仕組みや特徴とともに、地図を描く原理について説明。写真の撮り方もデジタル一眼、コンパクトカメラそれぞれ、くわしく解説している。

 地図を作製するためには、皆既期間中に県内各地で同時に撮影する必要があることから、「19:40」「20:00」「20:20」の3回のタイミングで撮影することも呼びかけている。撮影した画像は、ホームページ上の専用フォームから送信できる。

 なお、プロジェクトの進捗状況や結果は、ホームページ上で報告されるという。
《奥山直美》

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