河合塾が12月8日に発表した「2015年度大学入試直前動向」によると、センター試験は2015年度から実施方法が大きく変わるため、例年以上に注意が必要だという。特に、新課程となる数学と理科は旧課程科目も出題されることから注意点が多い。 2012年度より数学と理科で新指導要領に基づく学習が実施されているため、数学と理科の2教科は、2015年度の大学入試センター試験より新指導要領に対応した科目に再編され、出題内容が変更される。 理科は基礎科目を「理科(1)」とし、基礎を付さない科目(4単位科目)を「理科(2)」として別時間帯で実施する。河合塾の調査では、学部系統により主流となる科目指定パターンはある程度決まっているが、旧帝大など一部の難関大では、そのパターンにあてはまらないこともある。科目パターンが異なるために併願できない例も出ているという。 数学は、数学(1)の試験時間が2日目の午後から午前に変わる。問題冊子は新・旧課程が同一冊子になっているが、新課程生は旧課程科目の選択ができない。英語は、リスニング機器が変更となる。大学入試センターのホームページで動作方法が確認でき、事前に目を通しておきたい。 受験パターンが細分化したことから、同じ高校でも別会場に振り分けられる可能性がある。誤った会場では、いかなる理由でも一切受験できないため、必ず自分の受験票に記載されている試験会場に向かうよう注意している。
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