個を大切に自ら考え表現できる力を育む…東京個別指導学院 齋藤社長

 東京個別指導学院は、顧客満足度で評価する「イード・アワード2014 塾」の高校生・大学受験生/個別指導において3年連続で最優秀賞を受賞。その想いや同塾の強みについて、2014年5月に代表取締役社長に就任した齋藤勝己氏に聞いた。

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東京個別指導学院の齋藤勝己社長
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◆My StudentではなくOur Studentという考え方

--講師と生徒との距離感はどのような感じですか。

齋藤氏:当学院では、My Studentではなく、Our Studentと言っているのですが、講師たちには担当の生徒だけでなく、担当以外の生徒たちも自分の生徒だと思って接するよう伝えています。

 子どもたちの成績が上がるためには、授業だけでなく、日々自分で勉強することが必要です。そのためには、講師が「調子はどう?」「がんばっているね!」と折に触れて声をかけ、モチベーションを高めることが必要なのです。

 さらに、子どもたちが飛躍的に伸びるためには、目標をもつことが大事です。講師は、一人一人の生徒に伴走者のつもりで寄り添い、目標づくりからサポートしています。

--講師の選考や教育はどのようにされているのでしょうか。またどのような方が先生をされているのでしょうか。

齋藤氏:大学生の講師が多いです。筆記試験と面接によって選考しています。個別指導ですので、採用の際には人間性を特に重視しています。新人講師は、教育理念、顧客対応、指導技術等しっかり研修を受けてから指導にあたります。また日々の授業は教室長がフィードバックし、スキルの向上に努めています。

 嬉しいのは、子どものときに当学院に通っていた学生が「自分も先生のおかげでがんばれたから、次は自分が子どもたちをサポートしたい」と、大学生になってから講師として戻ってきてくれることですね。教室長の指導を受けて育った講師が、「自分が育ててもらったように次の講師を育てたい」といって社員になる場合もあります。そうやって、教育→成長→感謝の連鎖が続いていくことが、私たちの強みではないでしょうか。

◆自分で考え自分の言葉で表現できる力

--大学入試改革が話題になっていますが、指導にも変化はあるのでしょうか。

齋藤氏:大学入試の方法論は変わっても子どもたちに教えなければならないことは変わりません。将来が予測できない時代を私たちは生きています。今の子どもたちが大人になる頃には3人に2人は、現在は存在しない職業に就いているだろうとも言われています。

 従来の教育では、決まったレールにいかに乗るかという指導もあり得た。これからは、自分で考え、自分の言葉で表現できる力をつけていかなければなりません。それはまさに、われわれがこれまで大切にしてきた、子どもたち一人一人の学力と個性を伸ばす個別指導によって培われる力だと確信しています。

--新たな展開について教えてください。

齋藤:小学生対象では、2014年4月からBenesse 文章表現教室とBenesse サイエンス教室を当社が運営しています。また、同じく2014年の12月に開講したのが、クラスベネッセです。これは勉強の仕方を指導し、自学自習を支援するものです。また、インターネットを利用した個別指導も始めました。当学院の教室がない地域のお子さんや、通うのが難しいお子さん、海外在住のお子さんにも、個別指導を届ける手段として、今後さらに広げていきたいと思っています。

--ありがとうございました。

 イードは、2014年11月12日から2014年11月27日、通塾している小学生・中学生・高校生・既卒生(大学受験生)のお子さんをもつ保護者を対象に塾の顧客満足度調査を実施し、「イード・アワード2014 塾」として発表。東京個別指導学院は、高校生・大学受験生/個別指導において最優秀賞を受賞したほか「講師が良い塾」「授業がわかりやすい塾」「成績が上がる塾」の各部門賞も獲得した。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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