高校から大学卒業までの教育費は879万、自宅外通学では1,485万

 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は、子ども1人あたり879万円、自宅外通学の場合は1,485万円に上ることが、日本政策金融公庫が2月20日に発表した「教育費負担の実態調査結果」より明らかになった。

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大学卒業までに必要な入在学費用
  • 大学卒業までに必要な入在学費用
  • 高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用
  • 世帯年収に占める在学費用の割合
  • 年収階層別にみた世帯年収に占める在学費用の割合
  • 自宅外通学者への年間仕送り額
  • 教育費の捻出方法と節約している支出
 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は、子ども1人あたり879万円、自宅外通学の場合は1,485万円に上ることが、日本政策金融公庫が2月20日に発表した「教育費負担の実態調査結果」より明らかになった。

 同調査は、25歳以上64歳以下で高校生以上の子どもを持つ保護者を対象にインターネットによるアンケートを実施し、4,700人(各都道府県100人)の有効回答を得た。調査期間は平成26年11月22日~12月2日。

 高校入学から大学卒業までにかかる入学費用と在学費用の合計は、子ども1人あたり879.4万円。このうち、高校3年間で210万円、大学4年間で669.4万円となっている。高校卒業後の入学先別に見ると、私立大学は理系で997.5万円、文系で902.3万円、国公立大学は721.2万円。

 世帯年収に占める在学費用(子ども全員にかかる費用の合計)の割合は平均17.4%。年収階層別に見ると、年収が低い世帯ほど在学費用の負担は重くなり、特に「200万円以上400万円未満」の層では平均負担割合が38.8%と年収の4割近くを占める。

 自宅外通学者のいる世帯は29%に上る。仕送り額は、年間平均140.3万円(月額11.7万円)、大学4年間で約560万円。さらに、自宅外通学を始めるための費用として45万円が必要で、費用は合計約1,485万円となる。

 教育費の捻出方法は、「教育費以外の支出を削っている(節約)」が30.5%ともっとも多く、「預貯金や保険などを取り崩している」28.5%、「奨学金を受けている」19.9%、「子ども(在学者本人)がアルバイトをしている」16.1%などが続いた。節約している支出は、「旅行・レジャー費」が62.9%ともっとも多く、次いで「外食費」59.1%、「衣類の購入費」41.2%などがあげられた。
《工藤めぐみ》

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