就活解禁前に選考参加学生は3割、企業の8割が7月前に開始

 2016年卒ブンナビ学生アンケートでは就活解禁前で既に選考に参加している学生が3割おり、HR総研の調査でも8割近くの企業が解禁前の7月以前に選考を開始予定だとわかった。

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 2016年卒ブンナビ学生アンケートでは就活解禁前で既に選考に参加している学生が3割おり、HR総研の調査でも8割近くの企業が解禁前の7月以前に選考を開始予定だとわかった。また、就職情報サイト「マイナビ2016」が3月1日にグランドオープンした。

 文化放送キャリアパートナーズが2016年卒業予定の学生約740人を対象にした「ブンナビ学生アンケート(2015年2月実施)」では、広報解禁が3月、選考解禁が8月に変更されたものの、広報解禁前の2月下旬で既に選考に参加している学生は28.4%いることがわかった。そのほか、既に行った就職活動(複数選択)として、自己分析は67.3%、業界・企業研究63.0%、企業へのエントリー43.4%などとなった。

 選考に参加している学生の中には「国内IT企業の3次選考まで進んでいる」「3次面接までいき、次は役員面接」という回答もあった。

 また、就職活動の時期が変更されたことにより、実施企業が大幅に増加したのが冬のインターンシップ(10月~2月)。夏のインターンシップを上回る58.1%の学生が参加した。中には選考が進んでいる学生が19.5%、内定を約束されている学生が1.2%いた。大手企業志向も強まっており、「大手企業しか考えない」「できれば大手企業に就職したい」という学生が半数近くおり、前年より10ポイント以上増加している。

 一方企業側では、採用活動の時期が変更したものの、実質的には採用活動が長期化している実態が明らかになった。2014年12月に約250社を調査したHR総研によると、変更された指針通り8月に選考を開始する企業は15%にとどまり、7月以前に開始を予定している企業は77%あった。面接(選考)開始のピークは4月で、回答した企業の4分の1を占めた。同総研によると、2016年度新卒採用のスケジュールは繰り下げとなったが、早期から採用活動に取り組む企業は多い。就職活動する学生は現状を認識し、早期の活動が必要だとしている。

 また、就職情報サイト「マイナビ2016」が3月1日にグランドオープンした。採用情報の公開や企業へのエントリー受付けも開始した。国内最大級の合同会社説明会「マイナビ就職EXPO」を昨年より拡大して3月から全国13都市で開催する。昨年度の掲載社数は過去最高の15,000社(2015年2月現在)を超えた。

 視聴者参加型の業界&仕事研究のための動画講座やPC・スマートフォンからも参加可能なWEB動画配信プログラム「マイナビTV」を強化するなど、目的に応じた学生の就職活動、企業の採用活動をサポートする。
《田中志実》

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