小学校の作文指導、64%の保護者が不満

 小学生の子どもを持つ保護者の64%が小学校での作文指導の時間を不十分に感じていることが、小学館集英社プロダクションのドラゼミ教育研究所が発表した調査結果より明らかになった。

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子どもは作文を書くことが好きか
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  • 小学校での作文指導について感じること
 小学生の子どもを持つ保護者の64%が小学校での作文指導の時間を不十分に感じていることが、小学館集英社プロダクションのドラゼミ教育研究所が発表した調査結果より明らかになった。

 調査は、小学校での作文学習の状況を把握するため、現在ドラゼミを受講している小学生の保護者616名とドラゼミに資料請求をした、小学生の子どもを持つ保護者206名の計822名を対象に実施した。調査期間は2014年11月10日~19日の10日間。

 子どもは作文を書くことが好きか聞いたところ、「嫌い・苦手」が47%ともっとも多く、「どちらでもない」32%、「好き・得意」21%が続いた。何をテーマに書けばよいかわからなかったり、長い文章をなかなか書けなかったりして苦戦している子どもが多いという。

 小学校での作文学習の状況について、88%が「作文を書く機会がある」と回答したものの、書く頻度は、33%が「年に1~2回」、31%が「年に3~4回」と少なく、月に1度以上作文を書いている割合は19%にとどまる。また、作文を書くタイミングは、遠足や運動会など行事の後や、長期休みの後に書くという回答が多かった。

 小学校での作文指導について感じることを聞いたところ、「指導時間がやや不十分に感じる」40%と「指導時間が不十分に感じる」24%の計64%が不満に感じている。一方、「大変満足している」1%と「満足している」9%、「やや満足している」25%の計35%が満足していると回答した。

 不十分に感じる理由は、「作文を書く授業時間が少なすぎる」「書く機会が少なく、組み立て方、まとめ方をよく理解していない」「作文を書いても添削はないし、先生からのコメントも短い」「子どもの書く作文がいつも単調」などの意見が寄せられた。
《工藤めぐみ》

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