東京藝大「飛び入学」導入、早期卒業も…平成28年度入試から

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東京藝術大学における機能強化
  • 東京藝術大学における機能強化
  • スペシャルソリストプログラム(SSP)
  • 早期教育プロジェクト(EEP)
  • 海外一線級アーティストユニット誘致
 東京藝術大学は6月12日、平成28年度入試から音楽学部において高校2年生からの「飛び入学」を導入すると発表した。世界トップアーティスト育成を目的に学部3年間での早期卒業などを盛り込んだ「スペシャルソリストプログラム(SSP)」をスタートさせる。

 文部科学省の「国立大学改革プラン」を踏まえた機能強化の一環。音楽分野では、世界的に早期教育の有効性が明らかであることから、平成26年度から試行している「早期教育プロジェクト(EEP)」とともに戦略的な人材育成を展開していく。

 SSPでは、入試制度改革として高校2年生からの飛び入学を実施。学部3年間での早期卒業プログラム、個人レッスン時間の倍増、海外一流演奏家による特別レッスン、海外一流音楽大学への留学機会付与、授業料免除や特別奨学金による経済的支援など、入学当初から特色ある高度な大学教育の機会を提供する。

 同大によると、国際舞台での飛躍を目指すうえで海外留学が必須とされる中、日本と欧米の音楽大学の間では学生交流制度が不十分で、留学する学生は休学を要するなど、ミスマッチが存在していた。また、パリ国立高等音楽院など、海外の音楽大学では年齢制限が厳格な場合があり、大学卒業後では留学が困難という課題があった。

 飛び入学を実施するのは、器楽科のピアノ専攻と弦楽専攻(バイオリン・チェロ)。募集人員は若干名。自己推薦書では、国際コンクール入賞歴など、音楽活動における顕著な業績を高く評価。推薦書や調査書では、早期に大学教育を受けるために必要な基礎学力などを評価する。実技検査や面接には、海外一流音楽家も参画し、音楽の基礎能力や専攻実技に関する表現力などを評価するという。

 今後のスケジュールは、6月22日に募集要項を大学ホームページに掲載予定。11月上旬に願書受付、11月中旬に選抜試験、11月下旬に合格発表を予定している。

 また、同大教員が全国各地を訪問し、子どもたちに直接指導するEEPでは、平成27年度の対象地域や開催回数を拡大。10代前半で音楽家への道を断念してしまう状況が、地方を中心に顕在化していることから、幼少期から継続的・段階的に指導することで、優れた才能の開花を目指していく。

◆早期教育プロジェクト(EEP)2015開催予定地
・平成27年7月28日 東京藝大上野キャンパス
・平成27年8月20日 和歌山県和歌山市(和歌山県立図書館文化情報センター)
・平成27年9月26日 静岡県浜松市(アクトシティ浜松)
・平成27年12月6日 宮城県仙台市(日立システムズホール仙台)
・平成27年12月26日 福岡県北九州市(北九州市立響ホール)
・平成28年1月31日 宮城県仙台市(日立システムズホール仙台)
・平成28年3月12、13日 宮崎県宮崎市(宮崎県立芸術劇場)
・平成28年3月28、29日 北海道札幌市(札幌コンサートホールKitara)
《奥山直美》

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