9/1は防災の日…防災用品の備えは東高西低の傾向

 自宅に防災用品を備えている人は5割、災害用伝言ダイヤルを「きちんと使える」人は1割にとどまることが8月18日、オレンジページ「くらし予報」の調査結果からわかった。9月1日は「防災の日」。防災意識や対策について、あらためて考えてみたい。

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自宅に防災用品を備えているか
  • 自宅に防災用品を備えているか
  • 食品や飲料で防災用に備えているもの
  • 通信会社の災害用伝言ダイヤルを使えるか
  • 地域で助け合える近所の人はいるか
 自宅に防災用品を備えている人は5割、災害用伝言ダイヤルを「きちんと使える」人は1割にとどまることが8月18日、オレンジページ「くらし予報」の調査結果からわかった。9月1日は「防災の日」。防災意識や対策について、あらためて考えてみたい。

 調査では、「自宅に防災用品を備えているか」という質問に対し、「備えている」という回答は全国で51.5%。地域別では、「東北」70.0%、「近畿」42.7%、「九州」30.0%と、東高西低の傾向がみられた。

 防災用の備品のうち、食料・飲料カテゴリーは1位「水」84.0%、2位「インスタント食品」62.6%、3位「非常食」60.9%。消費期限の管理については、6割が「気が向いたときに見る程度」とした。

 居住地域の避難訓練は、「参加していない」が76.2%と圧倒的に多かった。「年に1回以上参加している」は7.5%、「参加する年としない年がある」は16.3%だった。避難場所は、「きちんと知っている」(40.8%)より、「なんとなく知っている」(44.0%)の方が多かった。

 「契約している通信会社の災害用伝言ダイヤル(伝言板)を使えるか」という問いに対し、「きちんと使える」と回答した人はわずか10.2%。「なんとなく使えそう」(47.4%)と「使えなそう」(42.4%)が大多数を占めた。

 一方、「いざというときに助け合える近所の人はいるか」という問いには、「いる」(54.2%)と「いない」(45.8%)と、半々にわかれた。実際に被災した人たちの回答では、「近所同士で助け合ったので、日ごろのおつきあいが大切」という内容が多かったという。

 「防災の日」は毎年9月1日、この日を含む1週間は「防災週間」とされている。台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波などの災害について認識を深め、備えを強化することで、災害の未然防止や被害軽減を図ろうと、全国で講演会や展示会、防災訓練などが行われる。
《奥山直美》

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