このように、世界でもっとも教育の自由化が進んだ国のひとつと言われるオランダでは、モンテッソーリやシュタイナー、イエナプランなど20世紀初頭にヨーロッパで考案された先進的な教育法が各地で根付いています。こうした環境のもとで究極のBLを実践しているのがSteve Jobs School(SJS)です。もともとは、娘の学校を見学に行ったIT技術者の父親が、自分が子どもの時に受けた授業と形式がほとんど変わっていないことに愕然とし、10年、20年先を見据えた「新時代の教育」をスローガンにして2013年に設立した学校です。子どもたち一人ひとりの個性を伸ばし、主体性や社会性を育むという教育方針に賛同する輪が広がり、今ではオランダ国内で20校以上がSJSとして共通の理念に基づいて「新時代の教育」を展開しています。