◆丸付けは保護者がして子どものクセをチェック--ドリルの丸付けは子どもに任せるべきですか。辻先生:低学年のうちは、親がやると良いでしょう。子どもは独自ルールを作りがちですので、間違っていても気付かず丸付けで正解にしてしまうことがよくあります。計算も同じで、繰り上がりの書く位置など、独自ルールがクセになると直しにくいのでチェックが必要です。--学校の宿題などがある中で、ドリルに取り組む量や時間の目安はありますか。辻先生:学校で与えられている宿題の出来で判断すると良いです。学校の問題は、1枚に10問から最大25問ほどの問題があります。その中で間違っている個数で段階を設けると良いと思います。 たとえば全問正解していればドリルをやる必要ないとも言えますが、もっと練習したいのであれば、練習タイプのドリルを1枚やる。逆に、正解が7割以下でバツが目立つようであれば、計算の仕方を学ぶドリルをきちんとやってみる、といった具合です。 保護者の方は、ドリルに書いてあることとお子さまがやっていることの違いを観察してください。また、ドリルの計算方法と学校の先生の計算方法が違う場合もありますので、お子さまに学校でどう習っているのか、確認してみてください。お子さまが説明するのが難しいようであれば、先生に直接聞いてみるのも良いでしょう。できるだけ学校の先生の方法に合わせることが大切です。 また、取り組む時間は、計算にかける時間なら1日10~20分程度が良いでしょう。小学1年生であれば、10分ぐらいでできるもの。小学3年生では、作業に費やす時間は20分ほどで、あとは丸付けや直しなどに10分ほどが目安です。朝に勉強する場合はもっとコンパクトにまとめて、2教科で20分ほどにする方法もあります。もしくは、朝と夕に分けて勉強するのも良いですね。【次ページ】「漢字ドリルは子どもの字に合わせたスペースがあるものを選ぶ」へ