◆漢字ドリルは子どもの字に合わせたスペースがあるものを選ぶ--お勧めのドリルを科目別に教えてください。辻先生:まず、練習用のドリルはどれを選んでもいいと思います。お子さまが小さいうちは、本のままだと使いづらいと感じたら、切り離すタイプのドリルで1枚ずつ渡してあげるとやりやすいです。逆に、ばらばらになってしまい管理が大変な場合は、付箋を挟んで今日やる場所を知らせる方法もあります。 練習用で大切なポイントは、「書くスペースが適切な大きさであること」です。大きすぎても小さすぎてもダメです。学年によって使う鉛筆や筆圧も違ってきます。書ける字の大きさや線の太さも変わってきますので、お子さまの字に合わせたスペースを考慮してみてください。 練習用としては、清風堂書店の「5分間計算ドリル」シリーズ、くもん出版の「くもんの計算ドリル」が良いですね。計算の仕方を教えるドリルでしたら、最初にお伝えした旺文社の「小学算数 計算問題の正しい解き方ドリル」シリーズがお勧めです。このシリーズは漢字版もあり、正しい書き方や書き順、とめ、はねを覚えるのには「小学国語 漢字の正しい書き方ドリル」も効果的です。 漢字では、ほかに偕成社の「下村式 となえて書く漢字ドリル 漢字練習ノート」や「下村式 となえておぼえる 漢字の本」シリーズがお勧めです。著者の下村昇先生は唱える学習方式の専門です。総合的なものでは、学研教育出版の「調べて覚える 漢字辞典ドリル」が良いですよ。◆親子で取り組み問題の手順を学んでいく--ドリルに取り組む際の注意点はありますか。辻先生:ドリルに取り組む体力や集中力などは、学年によって大きく違います。また、習う教科の質も変わってくることにまず注意が必要です。 文章問題なら、お子さまは最初は解き方の手順を理解する必要があるので、解き方の手順を説明してあげてください。手順を説明することで、お子さまは何をしたらいいのかわかってくると思います。付き添って一緒に問題を読み、音読してもらうだけで問題のポイントに気付く場合もあります。お子さまが、問題を解く際にどんな手順で何を手掛かりにしているかを見てあげてください。 算数のドリルには時間を計るタイプのドリルもありますが、そういったドリルはどうしても時間を気にしてやっつけになってしまいがちです。計算が早いことは大切ですが、極端に早くなる必要はないので、適切な時間を設定すると良いですよ。一般のドリルは無理のない時間設定になっていますが、中学受験用の問題集は時間設定が厳しいので注意してください。 しかし、ドリルの怖い点は、一見すごく良くできているのにわかっていない場合がある点です。全部できていても、いくつか抜き出してお子さまに説明してもらって確認してみてください。独自ルールでやっていないかなど、やっている過程を、たまにでも良いのでチェックしてみましょう。--ありがとうございました。 中学受験専門個別指導教室SS-1は、東京、大阪、兵庫に6教室を展開している。東京は成城学園前教室、東京白金台教室、東京自由が丘教室の全3教室。指導内容の詳細や授業案内はWebサイトで閲覧できる。 また、リセマムではSS-1教師協力のもと、「【難関中合格AtoZ】シリーズ」で2015年の年間をとおし中学受験を控える1~6年生向けの情報配信を予定している。