【中学受験2016】首都圏中学入試、傾向と倍率・偏差値(まとめ)

 東京・神奈川の中学入試が2月1日に解禁された。受験の準備が早期化するなかで、小学校3年生、4年生から数年にわたり通塾して頑張ってきた受験生も多い。受験生には日頃の実力を発揮していただきたい。

教育・受験 小学生
写真はイメージです。本文とは関係ありません。
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  • SAPIX 男子 偏差値(2015年9月合格力判定サピックスオープン)
  • SAPIX 女子 偏差値(2015年9月合格力判定サピックスオープン)
 東京・神奈川の中学入試が2月1日に解禁された。受験の準備が早期化するなかで、小学校3年生、4年生から数年にわたり通塾して頑張ってきた受験生も多い。受験生には日頃の実力を発揮していただきたい。

◆中学入試の近年の傾向

 難度上位校の顔ぶれに大きな変動はないが、独自のカリキュラムの導入や、複数回入試による受験のしやすさから、多くの受験生を集める学校があり。午前・午後と1日に2校受ける受験生も増加している。

 大学進学実績がよい学校の人気が高いのは以前からの傾向だが、グローバル対応プログラムの導入、医学部進学コース、インターナショナルコースの設置など独自のカリキュラムをもつ学校の人気が高まっている。また、大学の附属校化・係属校化や、主に女子校の共学化により注目を集める学校も増加している。

◆志願者数

 平成28(2016)年における全体の受験者数に、前年からの大きな変化は見られない。特に難関校の志願者数は、受験者が減少する年にも大きな変化は見られず、毎年の厳しい入試に違いはないようだ。

 昨年2015年は2月1日が日曜日にあたり、ミッション系の女子校を中心に一部の学校が試験日程を変更するいわゆる「サンデーショック」であったために、倍率に一部変化がおきている。たとえば女子御三家の女子学院は2日に入試を実施した昨年は4.0倍であった出願倍率が、今年は2.9倍となっている。また入試日の変更はなかったが桜蔭も昨年の2.7倍から2.2倍と倍率を下げた。両校とも、一昨年レベルの倍率に戻ったかたちだ。

 難関校で出願倍率の増加が目立つのは、武蔵(3.3→3.8倍)、慶應義塾普通部(3.0→3.4倍)、芝1回(3.9→4.4倍)だ。慶應は中等部の男子、湘南藤沢(SFC)の男女ともに出願者増となった。

◆難易度

 サピックス(SAPIX)小学部が、「第1回 合格力判定サピックスオープン」(9月27日実施)の結果に基づいて発表した2016年中学入試 予想偏差値(合格率80%)によると主な難関校の偏差値は以下のとおりとなっている(2月1日校の一部を示す)。

<男子>
・開成:66
・駒場東邦:61
・麻布学園:60
・海城:57
・慶應義塾普通部:57
・早稲田:57

<女子>
・桜蔭:62
・女子学院:59
・早稲田実業学校:59
・雙葉:58
・渋谷教育学園渋谷:57
・フェリス女学院:55

・偏差値表(クリックでリンク)
 【2016 中学受験】SAPIX 男子 偏差値(2015年9月合格力判定サピックスオープン)
 【2016 中学受験】SAPIX 女子 偏差値(2015年9月合格力判定サピックスオープン)

※サピックス小学部では塾生の学力が相対的に高いことから、他の塾や模擬試験に比べ、全体に偏差値が低めに出る傾向がある。
《田村麻里子》

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