新入生はアルバイトの労働条件を確かめよう、厚労省が注意喚起

 厚生労働省は全国の大学生等を対象に、「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャンペーンを4月から7月まで実施する。労働条件などの確認を促し、さまざまなトラブルに巻き込まれないようリーフレットの配布や出張相談などを行う。

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アルバイト前に知っておきたいポイント
  • アルバイト前に知っておきたいポイント
  • 学生アルバイトのトラブルQ&A
  • 労働条件通知書
 厚生労働省は全国の大学生等を対象に、「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャンペーンを4月から7月まで実施する。労働条件などの確認を促し、さまざまなトラブルに巻き込まれないようリーフレットの配布や出張相談などを行う。

 キャンペーンは、多くの新入学生がアルバイトを始める4月1日から夏休み前の7月31日までの期間、学生アルバイトの労働条件確保のために実施。学生へリーフレットの配布や大学等での掲示による周知・啓発のほか、大学等での出張相談を行う。また、都道府県労働局や労働基準監督署に「若者相談コーナー」を設置し、学生からの相談に重点的に対応する。

 学生がアルバイトをする際に、労働法などの必要な知識を持っていれば事業主の違反によるトラブルを避けられ、就職するときにも役立てられるという。リーフレットでは、アルバイトをする前に知っておきたいポイントとして、「バイト代は毎月、決められた日に、全額支払いが原則!」「アルバイトでも、会社都合の自由な解雇はできません」など7つを挙げている。

 また、アルバイトをする前に会社から労働条件を示してもらうための「労働条件通知書」を掲載。シフトの設定や賃金、退職に関する事項を書き込めるようになっている。さらに、トラブルが発生したときに知っておきたいことをQ&A形式で紹介。「1回に6~8時間働くアルバイトをしていますが、休憩が15分くらいしか取れない日が多いのですが」という質問には、法律で「6時間を超え8時間以下の場合には少なくとも45分の休憩を与えることになっている」とアドバイスしている。

 そのほか、学生アルバイトの労働条件に関する関係団体や都道府県労働局の取組み、事例を紹介している。
《田中志実》

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