B to B(法人向け)市場は、情報通信技術の向上、モバイル端末の一般化、クラウド環境の進化など、eラーニングの利便性向上などを背景に顧客企業の利用が活発化したことから堅調に拡大、前年度比102.0%の586億5,000万円と微増推移となった。
一方、B to C(個人向け)市場は、大手通信教育事業者における限定的なサービス展開などが影響したことから、学習塾・予備校などの映像授業やそのほかの事業者が展開するサービスの一部は伸長したものの、全体としては縮小。前年度比92.7%の1,010億円となり、ここ数年eラーニング市場をけん引してきた流れが止まる見込み。
2016年度は、B to B市場の堅調推移の予測に加え、B to C市場において主要通信教育サービス事業者が大きくサービス拡充を図ることが市場拡大に貢献していくものと考えられることから、eラーニング市場規模は前年度比107.9%、1,722億円と大幅拡大の予測となっている。
《畑山望》