【EDIX2016】eラーニング注目株は「動画配信」と「教材制作支援」

教育ICT 先生

ドコモgaccoのようす
  • ドコモgaccoのようす
  • 教育ビッグデータを利活用する総合サービス「Analytics+」(ドコモgacco)
  • デジタル・ナレッジのデモのようす
  • 「gacco」におけるMOOCの展開例
  • “学習空間に最適な小屋”「LearningCockpit[S-POD](ラーニングコックピット・エスポッド)」(デジタル・ナレッジ)
  • 「スクールTV」(イー・ラーニング研究所)
  • 「スクールTV」のPRキャラクターには福士蒼汰を起用(イー・ラーニング研究所)
  • 動画が無料で見放題の「スクールTV」(イー・ラーニング研究所)
 5月18日に開幕した教育分野の専門展「第7回 教育ITソリューションEXPO(EDIX:エディックス)」。「学校業務支援」「ICT機器」「eラーニングジャパン」「教材・教育コンテンツ」「セキュリティ」などのゾーンごとに、さまざまな展示が行われている。

 「eラーニングジャパン」は、学校教育関係者、企業の人事・研修・情シス担当者に向け、「eラーニングシステム」「LMS(Learning Management System、学習管理システム)」「教材/コンテンツ」「遠隔講義・授業配信システム」「テレビ/Web会議システム」「モバイル ラーニング」「基礎学力補習・リメディアル教育」などを取り扱っているゾーンだ。

 eラーニングを構築する基盤システム、ハードウェアから、教材やコンテンツ、その教材を作るための編集ソフト、動画の配信システム、さらには高度なWi-Fi環境を構築する専用ハードウェアまで、幅広いエリアだと言える。たとえば玩具系教材も、アナログゲームのような手作り教材から、VR/ARを駆使したデジタル教材までが並んでいる。それらの中から、記者の目にとまったものをピックアップしていく。

 デジタル・ナレッジとドコモgaccoの共同ブースでは、無料で学べる大学講座(MOOC)である「gacco(ガッコ)」の法人向けサービスをはじめ、300人が同時にワークショップ可能なオンライングループワークシステム「gaccatz(ガッカツ)」、アクティブラーニングツール「Clica(クリカ)」、教育ビッグデータを利活用する総合サービス「Analytics+」などの新サービスが紹介されていた。特に、gaccoを法人のオリジナル動画研修に利用する「gacco ASP」「gacco Training」は、需要が広がりそうだ。また、企業における意志決定手法である「BI」(ビジネスインテリジェンス)を教育ビッグデータに持ち込んだという「Analytics+」は、いままでのシステムでは見つけられなかったような生徒の傾向を提示するなど、教育における“気づき”を補強していくシステムとなるだろう。

 なお、デジタル・ナレッジとSuMiKaが共同開発した“学習空間に最適な小屋”シリーズ第1弾「LearningCockpit[S-POD](ラーニングコックピット・エスポッド)」も展示されていた。予価83万円と個人では手が出しにくい製品だが、非常に快適な使い心地で、図書館や企業のリラックスルームにあれば、使いたくなること間違いなしだ。

 イー・ラーニング研究所は、全国の教科書に対応した、小中学生向けのアクティブラーニングサービス「スクールTV」や、従来の学習塾以前の段階として、モチベーションを育てる“子ども未来キャリア塾”や必要な力を育てる“子どもスキルアップスクール”を展開する「FORCE Academy」を展示。「スクールTV」は、人気若手俳優の福士蒼汰をPRキャラクターに据え、親しみやすさを打ち出している。また「動画を無料で見放題」というキャッチーなサービス内容からも、会場でかなりの人数を集めていた。

 Skype利用のオンライン英会話サービス事業を展開するレアジョブも出展。「レアジョブ中学・高校生コース」「レアジョブ大学向けサービス」の2種を提案していた。中学・高校生コースでは「聞く・話す・読む・書く」の4技能を強化することをメインに、オリジナルで制作したレッスンシートを使う“ハイブリッド教材”などで、学習効果の高いモデルに基づくレッスンを行うという。一方の大学向けサービスでは、組み合わせ自由なコースとプランを用意。大学の正規科目にも、海外研修前後の補習などにも導入可能としている。

 台湾とのパイプが太いテクノブロードは、マルチメディアコンテンツ教材制作システム「MCGPro」、化学・生物・物理をARで体験できる学習システム「QuestCloud」など、台湾企業の製品を複数展示。「QuestCloud」は、危険な科学実験などをパソコン画面でバーチャルに行える、というもので、画面をタッチして機材を操作したりできる。化学・生物・物理あわせて1,000近い実験が可能とのことで、最近注目を集めている「STEM教育」(Science, Technology, Engineering and Mathematics)の領域で活用されそうだ。

 こうしたeラーニングシステム、LMS以外に、教材コンテンツ制作のためのツールやシステムも多数展示されていた。主流は、動画の編集・配信システムで、廉価な製品から大規模システムまで、複数社が展示を行っている。たとえばジンジャーアップは、動画プラットフォーム「Ginger Vclip」と動画販売プラットフォーム「SocialCast」を展示するとともに、コンテンツ制作・運用代行も提案するなど、ワンストップのソリューションを提供している。またAVC(映像センター)は、テレビ会議システムの技術の延長で、アクティブラーニング教室の事例をピーアール。プリンストンは遠隔授業を体験可能としていた。
《冨岡晶》

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